遺品供養が必要な理由は? 遺品供養すべきものや方法などを解説!

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「遺品供養をしたほうがいいものは何なのか」「どうやって供養すればいいのか」など、遺品供養で悩んでいる方は多いでしょう。そもそも、遺品供養はどこでやっているのかすら分かりませんよね。遺品を気持ちよく手放すためにも、遺品供養について知っておくべきことはたくさんあります。

本記事では、遺品供養が必要な理由や方法などを詳しく説明しましょう。

  1. 遺品供養とは?
  2. 遺品供養が必要な理由
  3. 遺品供養をすべきもの・必要ないもの
  4. 遺品供養の方法と注意点
  5. 遺品供養に関してよくある質問

この記事を読むことで、遺品供養をすべきものと必要ないものの区別も分かります。気になっている方はぜひチェックしてください。


1.遺品供養とは?

最初に、遺品供養とは何なのか、基本情報をチェックしておきましょう。

1-1.遺品に宿っている魂を抜く作業

遺品供養について簡単に説明すると、遺品に宿っている魂を抜く作業のことです。日本では、古来より「ものには魂が宿る」といわれてきました。故人が大切にしているものには、その人の思いが強く込められると同時にその人の魂がものに宿ります。故人が大切にしていたものをいきなりゴミとして処分することに、ほとんどの方が抵抗を感じるはずです。その理由も、大切なものの中には魂が宿ると昔からいわれてきた証(あか)しといえるでしょう。

1-2.故人をしのぶ遺品供養

遺品供養をする目的は、ただ遺品に宿っている魂を抜くだけではありません。故人をしのぶために遺品供養を行う目的もあります。遺品整理は体力的にも精神的にも負担がかかる作業ですので、少しでも楽に遺品を手放すためにも遺品供養が必要です。故人が大切にしていたものをきちんと供養することで、故人との思い出も整理できるでしょう。

2.遺品供養が必要な理由

ここでは、遺品供養が必要な理由を解説します。

2-1.気持ちよく遺品が手放せる

遺品供養をすることで、気持ちよく遺品が手放せます。前述したように、故人が大切にしていたものをそのままゴミとして処分するのは、気持ち的にも「大丈夫なのか?」と躊躇(ちゅうちょ)してしまうでしょう。けれども、きちんと遺品を供養すれば故人に対する思いもスッキリしますし、気持ちよく遺品が処分できます。精神的な負担を減らすためにも、遺品供養は必要です。

2-2.供養を行う意味

なぜ遺品供養が必要なのか疑問を感じる方もいると思いますが、供養をする理由には以下のような意味があります。

  • 感謝の気持ちを届ける
  • 悪い縁を切る
  • 自分の気持ちが落ち着く

故人に対する思いを整理するのはもちろんのこと、遺品供養によって感謝の気持ちを伝えるという意味もあります。供養すべきか悩んでいる方は、自分の気持ちと向き合ってみてください。

2-3.遺品供養をしないとどうなるのか?

遺品供養をしないと天罰が下るのでは……と不安になっている方は多いと思いますが、直接的な不利益が出ることはありません。遺品供養をせずに遺品を処分する方もいます。ただ、遺品を放置したりゴミとして処分したりすることに罪悪感を覚える方がほとんどでしょう。「遺品を粗末に扱うとバチがあたる」と不安になっている人ほど、きちんと遺品を供養してください。不安な気持ちのまま遺品整理をしても気持ちの整理がつかないので、遺品供養をしたほうがスッキリしますし、遺品整理もスムーズに進みます。

3.遺品供養をすべきもの・必要ないもの

ここでは、遺品供養をすべきものと必要ないものを紹介します。

3-1.遺品供養すべきもの

基本的に、故人が大切にしていたものには魂が宿るといわれているため、故人が大事にしていた品々はしっかりと供養をしたほうがいいでしょう。けれども、すべてを供養すると費用がかかるため、主に遺品供養したほうがいいものを下記にリストアップしてみました。

  • 仏壇・仏具
  • 神棚・位牌(いはい)
  • 人形・ぬいぐるみ
  • 写真・アルバム
  • 食器
  • 故人が愛用していたもの
  • 故人が作った作品
  • 故人の趣味に関する品
  • 衣類
  • 寝具

3-2.今後も使うもの

エンディングノートや遺言書などに、故人が「家族に使ってほしい」「○○に譲ってほしい」と書いていたもの・生前に伝えていたものは遺品供養を行う必要がありません。基本的に、遺品供養を行うものは廃棄するものですので、今後使う予定があるものはそのまま持っておきましょう。生前に形見にしてほしい・残してほしいといわれていたものは、遺品供養をせずに、大切に保管しておいて大丈夫です。

3-3.お焚(た)き上げできないものもある

後ほど詳しく説明しますが、遺品供養の方法としてお焚き上げがあります。このお焚き上げは、神社やお寺などで燃やすことで遺品供養をする方法です。つまり、お焚き上げは遺品を燃やすことになるため、パソコン・ビニール製品・プラスチック製品・ガラス製品といったものはお焚き上げできません。燃やせないもの・燃やすと有害物質が出るものは、お焚き上げ以外の方法で供養することになるでしょう。

4.遺品供養の方法と注意点

ここでは、遺品供養の方法と注意点を解説します。

4-1.お焚き上げ

お世話になっている菩提寺や神社があれば、お焚き上げをしてもらえるか尋ねてみてください。前述したように、お焚き上げとは僧侶や神主さん・宮司さんに遺品を供養してもらう方法です。なお、お焚き上げに関しては、現場供養と合同供養の2つがあります。それぞれの特徴は以下のとおりです。

4-1-1.現場供養

故人が暮らしていた家などに僧侶が出向き、供養する方法を現場供養といいます。遺族が供養に立ち会える・故人と縁のある場所で供養できる点がメリットです。家まで来てもらうことができるため、運ぶのが難しい遺品でも楽に供養してもらうことができるでしょう。

4-1-2.合同供養

供養してもらいたい遺品をお寺や神社に持ち込み、ほかの人が預けた遺品と一緒に供養してもらう方法です。ほかの人と一緒に遺品供養をするのはちょっと……と思っている方は、個人供養もできます。ほかの人の遺品と混同せずに個別で供養してもらう方法ですが、予約が必要になる可能性があるでしょう。また、お焚き上げを行っていない寺社仏閣もあるので要注意です。

4-2.専門業者に郵送する

近くにお焚き上げを行っている寺社仏閣がない場合、お焚き上げ業者といった専門業者に郵送する方法があります。遺品供養を行っている業者の中には、郵送サービスを受け付けているところもあるでしょう。供養してもらいたい遺品をダンボール箱に詰めて送るだけですので、忙しくて持ち込む時間がない方におすすめです。ただし、送料がかかる可能性もあるため、事前にホームページ等を確認しておくといいでしょう。

4-3.仏具店に依頼する

仏具を販売しているお店に遺品供養を依頼する方法も選択肢の1つです。仏具店の中には、遺品供養を受け付けているところがあります。新しい仏具の購入を検討している方は、同時に遺品供養もできるのでスピーディーに手放せるでしょう。ただし、ほかの方法よりも費用が割高になったり、供養できるものが限られていたりする可能性もあるので注意が必要です。

4-4.遺品整理業者に依頼する

遺品供養サービスを行っている遺品整理業者に依頼する方法もあります。遺品整理業者は不用品回収業者とは違い、遺品を専門とした業者です。遺品の扱いに長(た)けているのはもちろん、供養すべきものと必要ないものの区別もアドバイスしてくれるでしょう。「遺品が多すぎて整理できない」「遺品整理と併せて供養がしたい」と思っている方におすすめです。ただし、悪質な遺品整理業者が存在しているため、悪徳業者を見極める目を持っておかなければなりません。遺品整理業者選びで悩んだ際は、下記のポイントを参考にしてください。

  • 遺品整理の実績があるか
  • 遺品供養サービスを行っているか
  • スタッフの対応が丁寧でスピーディーか
  • 無料相談や無料見積もりを受け付けているか
  • 見積書の内容が具体的に記載されているか
  • 口コミや評判がいいか

4-5.供養にかかる費用をチェック!

遺品供養にいくらかかるのか気になっている方は多いでしょう。供養をする遺品の量によっても異なりますが、供養方法ごとに変わります。参考として、遺品供養の平均費用を以下にピックアップしてみました。

  • 寺社仏閣にお焚き上げを依頼する:約5,000円~
  • 仏具店に供養を依頼する:約20,000円~
  • 遺品整理業者に依頼する(遺品整理を含む):約20,000円~

具体的な費用が知りたい方は、無料見積もりを複数の業者に比較してみてください。複数の業者から出た見積もりを比較することで、だいたいの費用が分かるでしょう。

4-6.遺品供養・遺品整理ならゼロプラス

どの遺品整理業者に依頼すればいいのか分からずに悩んでいる方は、ぜひゼロプラスをご利用ください。ゼロプラスでは、不用品回収・買取・遺品整理・遺品供養などさまざまなサービスを展開しています。遺品整理の場合、依頼者のお宅に伺って作業を行うのは遺品整理士認定協会から認定を受けた遺品整理士です。遺品の知識をしっかりと持っている遺品整理士が作業を行うからこそ、スピーディーかつスムーズに遺品整理を進めることができます。無料相談や無料見積もりも受け付けていますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

5.遺品供養に関してよくある質問

遺品供養に関する質問を5つピックアップしてみました。

Q.遺品供養を行うタイミングは?
A.遺品整理と併せて行うケースがほとんどです。遺品整理はだいたい四十九日を目安に行ったほうがいいといわれています。四十九日は葬儀からある程度日数が経過しているので気持ち的にも落ち着いており、相続者や親族が集まりやすい日でもあるからです。相続者・親族が集まる日に形見分けをしたり、遺品整理をしたりすると同時に遺品供養も済ませておくといいでしょう。

Q.自分で遺品供養できるのか?
A.自分で遺品供養をすることも可能です。ただし、宗教や地域の伝統についての知識がまったくない場合、間違った方法で供養をすることになる恐れもあるでしょう。その点を踏まえた上で遺品供養を自分でする場合、塩でお清めする方法があります。故人が大切にしていたものを塩で清め、通常のゴミとして処分する方法です。

Q.葬儀社でも遺品供養は受け付けているのか?
A.葬儀社の中には、遺品供養を受け付けているところがあります。すべての葬儀社が遺品供養をしているわけではないので、事前に確認しておいたほうがいいでしょう。また、遺品供養のほかに、遺品整理を行っている葬儀社もあります。遺品整理と遺品供養を依頼する際は、どこからどこまで請け負ってくれるのか作業範囲も見積書と併せてチェックしておきたいポイントです。

Q.遺品整理費用を最小限に抑えるコツは?
A.遺品整理と併せて遺品供養を依頼する際、できるだけ費用を抑えたい方は遺品を買取に出すといいでしょう。「遺品は買取対象になるのか?」と不安を感じると思いますが、遺品といっても中古市場で需要があるものなら買取対象になります。たとえば、発売されたばかりの家電・大型家具・ブランド品・ゲーム機器・パソコン類は高価買取が期待できるでしょう。買い取ってもらえる遺品を売ったほうが、処分費用を抑えることができます。

Q.依頼しないほうがいい遺品整理業者の特徴は?
A.ホームページにサービス内容の詳細が記載されていなかったり、スタッフの対応が悪かったりする遺品整理業者には注意したほうがいいでしょう。特に、見積書の内容が大ざっぱになっている場合、作業後で高額な追加費用を請求してくる可能性があります。実際に、見積書とは違う金額を請求されたというトラブルが発生しているので十分に注意してください。悪徳業者に引っかからないようにするためにも、複数の業者を比較することが大切です。

まとめ

いかがでしたか? 遺品供養は、遺品に宿っている魂を抜いて供養することを指しています。主に、仏壇・位牌といった仏具が対象になりますが、遺族が大事にしていたものにも魂が宿るといわれているので一緒に供養したほうがいいでしょう。また、遺品供養の方法は菩提寺で炊き上げを行ったり、仏具店に依頼したりするなどさまざまです。不用品回収業者の中にも、遺品供養サービスを行っているところがあるのでぜひチェックしてみてください。