オイルヒーターはどう処分するのか?正しい知識と賢い捨て方を紹介!
オイルヒーターをどうやって処分するのかご存じですか? 寒い季節には寝室や脱衣所などで使用している家庭も多いと思います。火傷(やけど)や火災の心配が少ないということで、子どものいる家庭でもよく使われているオイルヒーター。寒い季節の必需品とも言えるアイテムですが、不要になったときはどのように処分すればよいのでしょうか。捨て方がわからなくて押し入れに眠ったままのオイルヒーターはありませんか? この記事では、オイルヒーターの処分方法について詳しくご紹介します。
- オイルヒーターの処分と廃棄について
- 小型家電リサイクル法とオイルヒーター
- オイルヒーターを自分で捨てる場合
- オイルヒーターを販売業者に下取りしてもらう場合
- オイルヒーターを買い取りに出す場合
- オイルヒーターの処分を回収業者に依頼する場合
- オイルヒーターの処分にかんするよくある質問
この記事を読むことで、正しく、かつお得にオイルヒーターを処分する方法がわかります。捨て方がわからなくて困っている人は、ぜひ参考にしてみてください。
1.オイルヒーターの処分と廃棄について
まずは、寿命や廃棄についてご紹介します。
1-1.オイルヒーターとは?
オイルヒーターには、ガスや灯油を使いません。そのため、安全な暖房器具として古くから愛用されていました。ファンのついた容器に密閉されている油が電気によって加熱され、オイルがパイプ内を循環するしくみです。電気エネルギーを利用するため部屋の空気を汚すこともなく、ハウスダストが舞うような心配もありません。ガスや灯油を使用するヒーターにくらべて安全に使うことができるため、多くの家庭で重宝されているでしょう。
1-2.特徴と人気について
特徴は、優しさのある暖房です。表面温度が低いために柔らかい暖かさを実現しています。また、基本的にメンテナンスの必要がないという点も大きな魅力でしょう。その反面、暖房効果の低さがデメリットになります。広い部屋では暖房効果を感じるまで時間がかかるため、補助的な暖房器具として使用している家庭がほとんどでしょう。また、オイルヒーターは電気代が高いというイメージがあります。しかし、最近は電気代が安いエコタイプの商品が人気を集めており、オイルヒーターに対するイメージも変わってきているのです。
1-3.寿命は何年なのか?
構造がシンプルなため、長持ちするのが特徴です。もちろん使用頻度にもよりますが、10年以上問題なく使い続けることができるものもあります。内部のオイルも交換の必要がないため、メンテナンスもほとんど不要です。そう考えると、コストパフォーマンスに大変優れた暖房器具と言えるでしょう。
1-4.よくある故障
オイルヒーターによくある故障には、以下のようなものがあります。
- 電源が途中で切れる
- オイルが漏れる
- 電源が入らない
このような症状が頻繁に起こるようであれば、修理か買い替えを検討しましょう。購入から10年以上たっているものについては、修理するための部品がない可能性が高いため、買い替えを優先して考えるべきです。
1-5.何ゴミになるのか?
オイルヒーターはほとんどの自治体で粗大ゴミに分類されます。ただし、出し方のルールは自治体によって異なるため、事前に確認しておく必要があるでしょう。たとえば、オイルを抜いてから粗大ゴミに出すように指定される自治体もあります。抜いたオイルについては、廃油処理パックを使えば燃えるゴミとして出すことが可能です。
2.小型家電リサイクル法とオイルヒーター
家電を廃棄する際には、小型家電リサイクル法について知っておくべきです。オイルヒーターとの関係はどうなっているのでしょうか。
2-1.小型家電リサイクル法とは?
小型家電リサイクル法とは、2013年に施行された法律です。家庭から排出される小型家電には、レアメタルをはじめとする有効資源が豊富に含まれています。そういった資源を再活用するために作られたのが、この法律なのです。対象となるのは、携帯電話やデジタルカメラ、ゲーム機、電話機などで、主に自治体が回収して認定事業者がリサイクルを行います。
2-2.オイルヒーターは対象品目になるのか?
では、オイルヒーターはどうなのでしょうか。基本的に、オイルヒーターをこの法律の対象にしている自治体はあまりありません。つまり、ほとんどの自治体が粗大ゴミなどほかの種類のゴミとして分類しているのです。しかし、念のため自治体に問い合わせて確認しておくことをおすすめします。
2-3.対象品目の処分方法
小型家電リサイクル法の対象となる家電は、専門の回収ボックスや回収コンテナに入れておけば自治体が回収してくれます。そして、自治体が依頼した業者によって分解され、リサイクルしているのです。回収ボックスやコンテナは役所の周辺や大型のスーパーなどに設置されているため、調べておきましょう。
2-4.注意点
本体が小型家電リサイクル法の対象外であっても、電気コードなどは対象になる場合もあります。貴重な資源をできるだけリサイクルするためにも、細かく調べておくようにしましょう。また、対象かどうかを確認せずに回収ボックスに入れるようなことは絶対にしないでください。
3.オイルヒーターを自分で捨てる場合
オイルヒーターを自分で捨てる方法やメリットなどをまとめてみました。
3-1.自治体回収を利用する際にやるべきこと
前述したとおり、オイルヒーターを粗大ゴミとして回収している自治体がほとんどです。自治体に依頼する場合は、まず粗大ゴミの受付窓口に電話をするか、インターネットで申し込んでください。指定された料金分の粗大ゴミシールをコンビニなどで購入し、廃棄するオイルヒーターに貼りましょう。回収の日時と場所も聞いておき、運んでおくと持って行ってもらえます。大型のオイルヒーターは1人で運ぶのが難しいため、あらかじめ手伝ってくれる人を探しておくか、台車を利用するなど方法を考えておきましょう。
3-2.料金について
粗大ゴミの回収料金は、粗大ゴミシールを購入することで支払ったことになります。オイルヒーターを捨てる際の料金は自治体によって異なりますが、ほとんどが数百円です。いくら分の粗大ゴミシールを買えばよいのか、必ず確認してください。
3-3.メリットとデメリット
自治体の回収を利用するメリットは、何と言っても安さです。専門業者に依頼して回収してもらうよりもずっと安く済むため、メリットとしては大きいでしょう。また、相手が自治体ということで安心してお任せすることができます。その反面「申し込みが面倒」「回収場所まで運ばなければならない」という点がデメリットです。また、回収の日時が決められてしまうため、自分の都合で捨てることはできません。
3-4.回収ボックスに捨てる方法
自治体によっては、家庭から生じた家電を回収するためのボックスを設置しているところもあります。ボックスに入れるだけで不用品を処分できるため、手軽な方法と言えるでしょう。ただし、オイルヒーターが回収の対象になるかは自治体によって異なります。必ず確認してから捨てるようにしてください。また、回収ボックスは数が少ない自治体が多く、捨てるためにかえって手間がかかってしまうこともあるということを覚えておきましょう。
4.オイルヒーターを販売業者に下取りしてもらう場合
買い替えを検討しているのであれば、不要になったオイルヒーターを下取りしてもらう方法もあります。
4-1.買い替えるべきなのはこんなとき!
買い替えるか修理に出すか迷うことも多いと思います。故障していて完全に動かないとき、機能に不具合が出ることが多くなってきたときは、修理に出すよりも買い替えを検討するべきでしょう。また、電気代が急に上がるようなことがあれば、オイルヒーターの不具合が原因である可能性が考えられます。最近はエコタイプのものも登場しているため、壊れていなくても買い替えを検討する人は多いはずです。
4-2.新製品には安い時期がある!
買い替えを検討しているなら、できるだけタイミングを見計らうことが大切です。特に冬場は需要が高くなるため、冬になる直前に発売される製品は高値であることが多いでしょう。暖房器具のような季節に関係するものには、必ず安い時期があります。オイルヒーターが安くなるのは春先です。セールを行う販売店が多くなるため、この時期に買い替えることをおすすめします。
4-3.販売業者の下取りについて
新しいオイルヒーターの購入と引き換えに、古いものを下取りしてくれる販売店も少なくありません。新しいオイルヒーターの購入代金から、下取り分の料金を差し引いてくれることもあるのです。この方法を利用すると、お得に買い替えることが可能でしょう。ただし、下取りサービスを行っていないお店もあるため、事前に問い合わせて確認しておいてください。
4-4.通販業者の場合はどうなるのか?
新しいオイルヒーターを通販業者から購入する場合はどうなるのでしょうか。通販業者では、下取りを行っているところはあまりありません。販売コストを抑えて安価な販売価格を実現するためには、仕方のないことでしょう。ただし、キャンペーンとして下取りを行っている業者もあるため、探してみるのもおすすめです。
4-5.下取りにかかる手数料とメリット・デメリット
オイルヒーターの下取りを依頼した場合、基本的には手数料がかかりません。販売業者がサービスとして行っているためです。得にはなっても損になることはないということを覚えておきましょう。このことも、下取りサービスを利用するメリットの一つです。ただし、対象機種を限定している場合もあるため、持って行っても無駄になってしまう可能性はあります。確実に下取りをしてもらえるわけではないという点がデメリットになるでしょう。
4-6.注意点
お店によっては、新しいオイルヒーターを購入しなくても、古いものを下取りしてくれることがあります。逆に、新規購入をしても下取りしてもらえないお店もあるのです。大変な思いをしてオイルヒーターをお店に持って行く前に、電話で下取りが可能か確認しておくことをおすすめします。
5.オイルヒーターを買い取りに出す場合
まだ使える状態のオイルヒーターは、買い取りに出すことができます。
5-1.買い取りが可能なオイルヒーターとは?
どんなオイルヒーターでも買い取りしてもらえるわけではありません。購入から5年以下の使用年数が短いもの、デロンギや無印良品など人気ブランドのものなどは、ほぼ確実に買い取りが可能になるでしょう。また、汚れやキズなどがなく状態がきれいなものも、買い取り可能になる確率が高くなっています。
5-2.リサイクルショップで買い取りしてもらう方法
買い取りに出すための方法として手軽なのは、リサイクルショップの利用です。近所にリサイクルショップがあるという人は、持ち込んでみるとよいでしょう。その場で査定して現金化できるため「すぐに処分したい」という人におすすめです。リサイクルショップにおけるオイルヒーターの買い取り価格は、数百円から数千円程度が相場となっています。ただし、オイルヒーターの状態によっては買い取り不可になる可能性もあるということを覚えておきましょう。せっかくお店まで持ち込んでも、再び持ち帰らなければならないケースもあるのです。
5-3.ネットオークションに出品する方法
もう一つが、ネットオークションに出品する方法です。まずは、サイトに登録して出品してください。落札希望者が現れると、購入権利者となって取引が開始となります。落札価格の相場は数千円から数万円です。リサイクルショップよりも高値で売れる可能性はあるでしょう。ただし、入金トラブルや商品クレームなどが起こりやすいため、慣れていない人は十分慎重に行わなければなりません。また、買い手が見つかるまでオイルヒーターを手元に置いておかなければならないため「すぐ処分したい」という人には不向きです。
5-4.高価買い取りのコツ
オイルヒーターを高値で買い取りしてもらうためには、いくつかコツを知っておく必要があります。査定を依頼する前に、ぜひ以下のことを試してみてください。
- きれいに掃除をし、できるだけ新品の状態に近づけておく
- 付属品や説明書、保証書をすべてそろえておく
- 冬になる前に買い取りに出す
特に、タイミングは重要です。オイルヒーターの需要が高まる前に、買い取りに出すことを決意しましょう。
6.オイルヒーターの処分を回収業者に依頼する場合
オイルヒーターの処分を回収業者に依頼する方法もあります。回収の流れや注意点などをご紹介しましょう。
6-1.回収の流れと方法
まずは、業者のホームページから無料見積もりを依頼してください。その内容に納得できたら、正式な申し込みをします。希望の日時を指定すると自宅まで回収に来てもらえるため、回収してもらいたいオイルヒーターを用意して待っていてください。作業後は、問題がなければ料金を支払いましょう。
6-2.料金について
回収料金は業者によって異なります。そのため、事前に複数の業者に無料見積もりを依頼し、比較してから決めるのがおすすめです。そうすることで、相場を知ることにもつながるでしょう。業者ごとの料金システムについても確認し、不明な点があれば質問しておいてください。パック料金を利用した方が安くなる場合もあるため、ほかに処分したいものがあればまとめて依頼しましょう。
6-3.メリットとデメリット
回収業者を利用することにはさまざまなメリットがあります。その反面、デメリットもあるということを把握しておきましょう。
6-3-1.メリット
最大のメリットは、自分が希望した日時に回収に来てもらえるという点です。忙しくてなかなか処分する時間がないという人も安心して利用できるでしょう。また、自分で重いオイルヒーターを運ぶ必要もありません。女性や高齢者にとってもメリットが大きいでしょう。
6-3-2.デメリット
回収業者は全国に複数ありますが、すべてが良心的な業者というわけではありません。中には悪質な営業をして利用者をだますようなところもあるということを知っておきましょう。トラブルに巻き込まれないためにも、業者選びは慎重に行わなければなりません。
6-4.業者を選ぶ際に知っておくこと
前述したとおり、業者選びにはいくつかポイントがあります。以下のポイントをチェックし、信頼できる業者を選んでください。
- 一般廃棄物収集運搬許可を持っているか
- 無料見積もりを受け付けているか
- 見積書の内容が明確であるか
- スタッフの対応が丁寧であるか
6-5.コストをかけずに回収してもらうには?
できるだけコストをかけずにオイルヒーターを処分するにはどうしたらよいのでしょうか。回収業者の中には、同時に買い取りも行っているところがあります。そういった業者にまとめて不要品の処分を依頼してみましょう。状態のよいものは買い取り、悪いものは回収という形で受け付けてくれるため、うまくいけば費用をかけずに済みます。
6-6.無料回収業者についての注意点
回収業者の中では、無料回収を宣伝しているところも少なくありません。特に、トラック1台で近所を回っているような業者には要注意です。そのような業者は無許可で営業している可能性が高く、違法行為をしているケースも少なくありません。たとえば、無料と言っておきながら高額な追加料金を請求してくる、回収した不用品を不法投棄するなど、危険な場合もあるのです。そのようなトラブルに巻き込まれないためにも、無料回収の業者には十分注意してください。
7.オイルヒーターの処分にかんするよくある質問
オイルヒーターの処分を検討している人が感じるであろう疑問とその回答をまとめてみました。
7-1.オイルヒーターを不法投棄するとどうなりますか?
A.不法投棄は違法であるため、絶対にしてはいけません。懲役や罰金の対象になるのです。
7-2.不要になったオイルヒーターをメーカーが引き取ってくれることもありますか?
A.メーカーによっては有料で引き取ってくれるところもあります。ホームページを見ると確認できますのでチェックしてみてください。
7-3.売るときに備えて、オイルヒーターをどのように保管しておけばよいですか?
A.オイルヒーターの素材は鉄なので、湿気が多いところに放置するとサビが発生してしまいます。電源を切ってコンセントを抜き、十分に冷ました状態で保管しましょう。
7-4.オイルヒーターの消費電力はどのくらいですか?
A.一般的に1,000W以上となっており、月々の電気料金に大きく影響します。タイマー機能を使うなどして節電対策を行う必要があるでしょう。
7-5.回収業者とのトラブルはどこに相談すればよいですか?
A.国民生活センターで相談を受け付けています。適切なアドバイスをもらうことができるでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。オイルヒーターを処分する方法について、詳しくご紹介しました。オイルヒーターの処分方法がわからなくて困っている人は多いと思います。いつまでも家に置いたままにしておくのは邪魔ですよね。オイルヒーターは捨て方に注意する必要があるため、ぜひこの記事を参考にして正しい処分方法を知ってください。まだ使えるものは廃棄せず、買い取りに出す方法についても検討してみましょう。お得に不用品を処分できますよ。