いらない本を処分する方法とは? 燃えるゴミではいけないの?
読み終わった本の処分に頭を悩ませている本好きな方は多いでしょう。
収納スペースは有限ですから、いらない本は処分しなくてはなりません。
そこで今回は本を処分する方法をご紹介します。
本の処分というと古本として業者に買取を依頼したいという方も多いですが、最近は古本を扱う業者も多様化し、流行の本と洋書を含む専門書では買い取ってもらう業者を分ける必要があります。
また、本を処分する基準もご紹介します。
いらなくなった本の処分に困っているという方や、古本を売りたいという方はぜひ読んでみてくださいね。
1.本を処分する方法とは?
この項では、本を処分する方法をご紹介します。本の状態によって処分の仕方も異なるんです。
1-1.ゴミとして出す
もっとも簡単な本の処分の仕方です。
「本をゴミに出すなんて」と思う方もいるかもしれませんが、古書店に引き取ってもらえる本が限られている以上、引き取り手のない本はゴミに出すしかありません。
汚れている本やカバーを紛失した本、情報が古すぎる本などが対象です。
本は紙ですが、資源物扱いになるので、きちんと束ねて資源物の日に出しましょう。
雑誌、新聞も同様です。
1-2.施設に寄付する
子供の絵本、青少年向けコミックスは児童養護施設などに寄付すると喜ばれます。
ただし、すべての施設が寄付を受け付けているとは限りません。
近所に施設があり、寄付をしたい場合は、必ず受け付けてもらえるかどうか確認しましょう。
また、「図書館には寄付できないか?」と思う方もいるでしょう。
しかし、図書館には流行の本やコミックは大抵そろっています。
よほど貴重な書籍でない限り、引き取ってはもらえないでしょう。
ごくまれに公民館や駅が「いらない本を持ち寄って交換する場」を作っていることがあります。
不要になったけれど、捨てるには忍びないという本があったらそのような場所に寄付をしてもよいですね。
1-3.古書店に売却する
不要になった本の処分というと、真っ先にこの方法を思い浮かべる人は多いでしょう。
しかし、現在は古書店も多様化しており、昔ながらの個人商店からチェーン店形式の新古書店までさまざまなタイプがあります。
ですから、本によって売り先を変えないと、価値が高い本が安値で買い取られてしまう場合もあります。
1-4.インターネットオークションに出す
インターネットオークションには、たくさんの古本が出品されています。
本は梱包や発送が簡単ですので、初めての人でも出品しやすい商品と言えるでしょう。
1冊1冊単独で出すよりは、まとめて出した方が高値がつきやすいです。
また、日焼けや折れなどがある場合はそのことをしっかり記載しておきましょう。
一般的な本の他、幼児向きの絵本や、昔の雑誌などにも買い手が付きやすいです。
2.本棚はいっぱい、でも捨てたくない本がある場合は?
本棚はいっぱいだけれど、どうしても捨てたくない本がある場合は、電子化して取っておくという方法があります。
製本された本をいったんバラバラにしてスキャンし、PDF化してデータとしてパソコン内に取り込めば、SDカード1枚に何千冊分もの情報が入ります。
紙の本を電子化することを、「自炊」といいますが、現在では自炊の道具をレンタルすることも可能です。
最低限パソコンとスキャナーがあれば自炊は行えますので、チャレンジしてみましょう。
なお、自炊した本はバラバラになっていますので、資源物に出す際は散らばらないようにいったん紙袋などに入れてその上から縛るとよいでしょう。バラバラの紙では資源物にならない、という自治体にお住まいの場合は普通に燃えるゴミとして出してください。
3.古書店に本を売る際の注意点とは?
では、古書店に本を売りたいという場合は、どのようなことに注意をすればよいのでしょうか?
この項ではそれをご紹介していきます。
3-1.古書店では買い取ってもらえない本とは?
以下のような本は古書店では買い取ってもらえませんので注意しましょう
- 汚れたり破けたりしている本
- カバーが紛失している本
- 10年以内の週刊誌、月刊誌
- 古い百科事典や文学全集
- 大ベストセラー
「他のものはともかく、なぜ大ベストセラーが売れないの?」と思う方もいるでしょう。
何百万部も売れた本、というのは古本市場にも大量に出回ります。
ですから在庫がだぶついて買取を拒否されることが多いのです。
しかし、逆にこのような本は人気絶頂の頃なら高く買い取ってもらえます。
ですから、「大ヒット」「売上何百万部突破」といった本は不要になったらできるだけ早く売りましょう。
3-2.古本別おすすめの古書店とは?
前述したように現在は古書店も多様化しており、店によって同じ本でも買取額が変わります。
ここでは古書店の種類ごとに売却におすすめの本をご紹介していきます。
新古書店
現在古本屋の主流である新古書店は、新しい本や人気のある本を売却しましょう。
店によっては買取を強化している本をチラシにして配っているところもあるので、参考にしてください。
意外なところでダイエット本なども高く売れます。
逆にこのような書店に古くても価値のある本を持ち込んでも、安値で買いたたかれるか、買取を拒否されてしまいます。
また、このような書店は値段が付かない本でも処分をしてくれますので、値段がつくかどうかわからない本でも持ち込んでみるとよいでしょう。
漫画専門の古書店
コミックスやアニメグッズに特化した古書店もあります。
このような書店には絶版になったコミックスや、古い漫画雑誌を持ち込むと思わぬ高値がつくことがあります。
とくに手塚治虫や藤子不二雄、横山光輝など「大御所」と言われる漫画家の初期のコミックスは驚くほど高額で取引される場合があります。
また、単行本未収録の作品が収録されている雑誌も高値で引き取ってくれるでしょう。
個人の古書
店昔ながらの古書店は、一軒一軒取り扱っている本に特色があります。
東京の神田や大阪梅田の河童横丁などの古本屋街には特色ある古書店が軒を連ねています。
このような古書店では、自分の店のカラーに合った本ならば適正な価格で引き取ってくれるでしょう。
中には洋書を専門に扱う古書店もあります。
「地方に住んでいてこのような古書店がない」という場合は、インターネット査定を行っている古書店もありますので利用してみましょう。
書店によっては博物館の図録や映画のパンフレットなど特殊なものを買い取ってくれるところもあります。
おわりに
いかがでしたでしょうか。今回は不要になった本の処分の仕方についてご紹介しました。
まとめると
- 古書店で売れる本は限られている
- 本を捨てる場合は燃えるゴミではなく資源物にだす
- 図書館ではほとんど本の寄付を受け付けていない
- 売る本によって古書店を使い分けよう
ということです。
立派な装丁の百科事典などは捨てるのがもったいない、という人も多いでしょう。
しかし、現在百科事典の需要はあまりなく、しかも古いものは書かれてある内容も古すぎてつかものになりません。
また、昭和時代に発行された文学全集や図鑑なども同じです。
もったいないですが資源物として出しましょう。
なお、自炊を業者に依頼できないか、という方もいると思いますが、現在は自分で行うことが原則になっています。
手間はかかりますが、愛着のある本を手元に残したいという場合は頑張ってチャレンジしてみてください。