衣類乾燥機は粗大ゴミとして出せない！？ 処分方法や注意点を徹底解説！
「衣類乾燥機は普通のゴミとして出してもいいのか」「まだ使えるのに処分するのはもったいない……」など、衣類乾燥機の処分方法で悩んでいる方は多いでしょう。そもそも、衣類乾燥機は家電リサイクル法の対象品目になっているため、自治体で処分することができません。では、どのように処分すればいいのでしょうか。
本記事では、衣類乾燥機の処分方法や処分時の注意点などについて解説します。
この記事を読むことで、まだ使える衣類乾燥機を買取に出す方法も分かります。処分で悩んでいる方はぜひチェックしてください。
1．衣類乾燥機は粗大ゴミとして出せない！？
最初に、衣類乾燥機は粗大ゴミとして出せるのか、出せないのか基本情報をチェックしておきましょう。
1-1．衣類乾燥機は粗大ゴミとして出せない
最初にお伝えしておきますが、衣類乾燥機は粗大ゴミとして出すことができません。そもそも、家電リサイクル法によって、自治体回収での処分が不可となります。家電リサイクル法とは、テレビ・洗濯機・冷蔵庫・エアコンの4品目が対象で、メーカーによる回収とリサイクルが義務づけられている法律です。衣類乾燥機は洗濯機の一種として含まれているため、メーカーに回収依頼を行う必要があります。家電リサイクル法によると、消費者は指定のリサイクル料金や収集・運搬料金を支払うのが義務です。自治体回収の粗大ゴミとして処分できないことをきちんと把握しておきましょう。
1-2．貴重な資源が含まれている
なぜ衣類乾燥機は家電リサイクル法の対象品目になっているかというと、貴重な資源が含まれているからです。衣類乾燥機に限らず、テレビやエアコン・洗濯機・冷蔵庫には、鋼・銅・レアメタルといった有限な資源が含まれているため、リサイクルすることでそれらの資源を再利用します。また、家電製品をゴミとして処分する場合、埋め立てて処理を行っているのが現状です。次々と廃棄される家電製品を埋め立てる土地が少なくなってきていますし、環境破壊にもつながります。家電リサイクル法はゴミの量を少なくする目的もあるのです。
1-3．不法投棄をすると罰金を科せられることも……
早く処分したいから・面倒だからといって衣類乾燥機を通常のゴミ捨て場に持ち運ぶのはNGです。いつものゴミ捨て場に持って行ってしまうと回収されず、不法投棄扱いになってしまいます。不法投棄は立派な犯罪ですので、5年以下の懲役もしくは1,000万円以下の罰金、またはこの両方の罰則を受けることになるでしょう。そのため、面倒に感じてもきちんと正しい方法で処分しなければなりません。
2．衣類乾燥機の処分方法は？
それでは、衣類乾燥機の処分方法を詳しく説明します。
2-1．メーカーに回収依頼をして郵便局でリサイクル料金を支払う
前述したように、家電リサイクル法の対象品目になっている家電は、メーカーへ回収依頼をすることになります。メーカーのホームページにアクセスして回収依頼を行った後、リサイクル料金を郵便局で支払ってください。その際に、家電リサイクル券の引き換えをもらい、大切に保管しておきましょう。そして、集荷をお願いするか、自分で指定引取場所に持ち込むことになります。衣類乾燥機は重いものもあるので、無理をせずに集荷を依頼したほうがいいでしょう。具体的な方法に関しては、一般財団法人 家電製品協会 家電リサイクル券センターのホームページをチェックしてください。
2-2．買い換えの場合は購入店に回収を依頼する
新しい衣類乾燥機を購入するなど、買い換えを行う際は購入店に回収を依頼することができます。ほとんどの家電量販店では、家電リサイクル法の対象品目になっている家電の回収が可能です。新規購入者に限らず、買い換えを検討していない方でも購入したお店が近くにあれば、回収が依頼できるでしょう。念のために、事前に回収を行っているか電話で確認することをおすすめします。また、購入店や家電量販店に回収を依頼する際、リサイクル料金に加えて収集・運搬料金がかかるでしょう。回収にいくらかかるのか見積書の確認も忘れないでくださいね。
2-3．自治体に処分方法を問い合わせることも可
衣類乾燥機の処分についてよく分からない方は、自治体に問い合わせたり相談したりすることも可能です。自治体では回収はしてもらえませんが、代行で回収を引き受けてくれるところもあります。特に、近くに購入店がなかったり、高齢者で回収するのが難しかったりする場合は、自治体に相談するといいかもしれません。引き取りが可能な小売店や認可業者を紹介してもらうことができます。ただし、この場合もリサイクル料金のほかに収集・運搬料金が発生するので、問い合わせの段階で料金を確認しておきましょう。
2-4．不用品回収業者に依頼する
衣類乾燥機を処分する方法として、不用品回収業者に依頼する方法もあります。不用品回収業者に依頼する大きなメリットは、どのような不用品でも処分できることでしょう。衣類乾燥機といった家電リサイクル法の対象品目になっているものでも、不用品回収業者に依頼すればスピーディーに処分できます。回収日まで待ったり、手続きをしたりする必要がないため、手間と時間をかけずに処分できる方法といえるでしょう。ただし、不用品の量が多いほど処分費用がかかるのがデメリットです。不用品の量や種類によって処分費用が異なるので、事前に見積書で確認しておいたほうがいいでしょう。
3．まだ使える衣類乾燥機は買取に出せることも
ここでは、衣類乾燥機を買取に出す方法とポイントを解説します。
3-1．問題なく正常に使えるかが査定ポイント
「まだ使えるのに捨てるのはもったいない……」と思っている方は、一度、衣類乾燥機を査定に出すことをおすすめします。一般的に、問題なく正常に稼働できる状態であれば、ほとんどの買取業者やリサイクルショップで買い取ってもらえるでしょう。衣類乾燥機といった家電類は、正常に稼働できるかが査定ポイントとなります。逆に、不具合が出ていたり、稼働に問題があったりする場合は買い取ってもらえない可能性が高いでしょう。あらかじめ、自分で稼働確認をしておくといいかもしれませんね。
3-2．発売年月が遅いものほど高く売れる
どのような衣類乾燥機が売れるのか気になっていると思いますが、発売年月が遅いものほど高く売れる傾向にあります。発売年月が遅い家電ほど新しいですし、新機能がついているからです。家電類はすぐに寿命がやってくるものでもあるため、古い衣類乾燥機ほど買取額が下がってしまうでしょう。また、有名メーカーで人気のあるモデルほど高く売れる可能性が高めです。逆に、有名メーカーでも激しく損傷していたり、汚れていたりするものは買取不可になる可能性もあります。
3-3．買取専門業者やリサイクルショップを利用する
主な買取先としては、買取専門業者またはリサイクルショップがあります。中古市場において需要があるものは買取専門業者に査定を依頼したほうがいいでしょう。リサイクルショップよりも中古市場の需要や変動を常に把握しているため、価値がある家電ほど高価買取が期待できます。ただし、査定は厳しめなので価値がないものは買取不可になる可能性があるでしょう。逆に、リサイクルショップは査定がやさしめなため、買取専門業者で買取不可になったものでも買い取ってもらえるかもしれません。けれども、買取専門店よりも査定額が低くなる可能性があります。
3-4．買取サービスを行っている不用品回収業者に依頼する
不用品回収業者には買取サービスを行っているところがあるので、そのサービスを利用するのも選択肢の1つです。買取と回収が同時に利用できるため、たとえ買取不可になったとしても処分してもらうことができるでしょう。わざわざほかの業者を探したり、依頼したりする手間と時間が省けるのは大きな魅力です。また、不用品回収だけでなく買取の実績がある業者もあります。買取専門店よりも高く売れる可能性は十分にあり得るでしょう。買い取ってもらうことができれば、不用品処分にかかる費用の節約にもつながります。
3-5．ネットオークションやフリマアプリを利用する
衣類乾燥機を自分で売りたい方は、ネットオークションやフリマアプリを利用する選択肢もあります。インターネットを通して全国から買い手を見つけることができるため、買取専門店やリサイクルショップで買い取ってもらえなかったものにも買い手が見つかるかもしれません。また、自分で出品額が決められるのも大きなメリットといえるでしょう。ただし、必ず売れるとは限らないので注意が必要です。たとえ、落札されたとしても自分でこん包して送らなければならないので手間と時間がかかりますし、送料のこともあります。これらのデメリットを踏まえた上でネットオークションとフリマアプリを利用してください。
4．衣類乾燥機の処分に関してよくある質問
衣類乾燥機の処分に関する質問を5つピックアップしてみました。
Q．リサイクル料金と収集・運搬料金はいくらぐらいか？
A．衣類乾燥機のリサイクル料金は、2,530円～となっています。あくまで目安なので、具体的な料金が知りたい方は、メーカーのサポートセンターに問い合わせてください。また、収集・運搬料金は小売店や家電量販店などによって異なります。一般的に、1,000～3,000円程度となりますが、こちらも事前に確認しておいたほうがいいでしょう。
Q．処分する際の注意点は？
A．衣類乾燥機を自分たちで運びこむ場合、無理をしないようにしてください。洗濯機と同じように、衣類乾燥機は1人では運べない重量がほとんどです。数人で力を合わせて運ぶことができるならいいですが、力のない女性や高齢者が運ぶのはリスクを伴うでしょう。その場合は、無理をせずに自治体に相談したり、費用がかかったとしても収集・運搬を業者に依頼したりすることをおすすめします。
Q．衣類乾燥機を高く売るポイントは？
A．購入時についてきた付属品を一式そろえることです。取扱説明書や予備の部品など、衣類乾燥機を購入したときにいろいろな付属品がついてきたと思います。これらの付属品を全部そろえて査定に出すことで、高価買取が期待できるでしょう。買取業者の中には、付属品がなければ買取不可になる厳しいところもあるので要注意です。
また、きれいに掃除することも高価買取のポイントとなります。汚い状態で買取に出すよりも、きれいな状態で出したほうが新品のように印象がよくなるからです。汚れがついている場合はきちんときれいにしてから査定に出すことをおすすめします。
Q．回収業者選びのポイントは？
A．どの回収業者に依頼すればいいのか分からずに悩んでいる方は、以下のポイントに注目するといいでしょう。
- 不用品の回収実績があるか
- 回収だけでなく買取サービスも行っているか
- スタッフの対応が丁寧でスピーディーか
- 無料相談や無料見積もりを受けつけているか
- 実際に利用した人の口コミや評判がいいか
- 見積書の内容が具体的に記載されているか
- ホームページ等にサービス内容がきちんと記載されているか
上記のポイントを押さえた上で、複数の業者を比較するといいでしょう。ちなみに、不用品の回収と買取を行っているゼロプラスでは、無料相談を受けつけています。衣類乾燥機の処分で悩んでいる方は、一度ご相談ください。
Q．気をつけたほうがいい回収業者の特徴は？
A．「今なら無料で回収します」と、無料を強調して謳（うた）っている業者には注意したほうがいいでしょう。特に、街中をトラックでまわりながら無料回収している業者には要注意です。無料回収といって引き寄せては、トラックに積みこんだ後で費用を請求する恐れがあります。無料回収業者よりも、適切な費用を出して正しく回収してくれる業者のほうが安心できるでしょう。
まとめ
衣類乾燥機は家電リサイクル法の対象品目になっているため、自治体回収での処分ができません。メーカーに回収依頼を行うか、不用品回収業者へ依頼することになるでしょう。ただし、まだ使える状態であれば、買取専門業者やリサイクルショップに買取を依頼する方法もあります。買い取ってもらうことができれば処分費用がかからないので、一度査定を依頼してみてはいかがでしょうか。不用品回収業者の中には、買取と回収を行っているところもあるので、ぜひチェックしてみてください。
