コレクションを処分するタイミングは? 処分方法や買取について解説
趣味のコレクションは、不要になっても思い入れなどがあり、処分するタイミングや捨てる基準で迷うことがあります。オタクと呼ばれるほどコレクションに力を入れている方だと、強いこだわりがあるため、ゴミとして捨てることに抵抗を感じるものです。大切にしてきたコレクションはどのように処分すればいいのか、処分する前に確認すべきことなどを考えていきましょう。
近年は、親の死や離婚などをきっかけに、コレクションの処分や整理が必要になるケースが多くなっています。膨大なコレクションの処分で困らないよう、処分方法と併せて買取に出す方法についても覚えておきましょう。
1.コレクションを処分するタイミング
まず、どんなときにコレクションの処分を検討すべきかを考えていきます。
1-1.遺品整理
親の死後、遺品整理などを行う場合は、コレクションの処分も検討しましょう。親が賃貸アパートなどに居住していた場合の遺品整理は、膨大な荷物を分別して、家を明け渡しできる状態にしなければなりません。コレクションを継承する人がいない場合は、思いきって処分しましょう。
1-2.引っ越し
引っ越しをきっかけに、コレクションの整理や処分をする方も多くいます。荷物の量を減らすことで、引っ越し費用の軽減につながるからです。また、コレクションの収納場所を考える必要がなくなり、新居を広々と使うことができます。
1-3.新しいものを買うとき
新しいものを買うときは、コレクションの中から処分するものを決め、数が増えないように注意しましょう。買い足してばかりでは、収納場所が圧迫され、管理もしにくくなります。
1-4.離婚
離婚をきっかけに、夫が残していったコレクションを処分するという方もいます。ただし、勝手に処分されたと文句をいわれないよう、事前に確認しておいたほうがいいでしょう。
2.処分の判断基準
大切なコレクションを処分する場合、どのような基準を設ければいいのでしょうか? 処分の判断基準についてご紹介します。
2-1.汚れがひどいもの
コレクションとはいえ、汚れがひどいものは価値がありません。汚れだけでなく、破損があるものも処分対象としましょう。
2-2.目的意識を持たずに集めているもの
手芸などを趣味にしている方は、端切れや小物などをむやみに集めてしまう場合があります。目的意識を持たず、いつか使うのではないかと集めているものは、思いきって処分したほうがいいでしょう。
2-3.興味が薄れたもの
好みが変わり、興味が薄れたものは、処分対象としましょう。いつまでも手元に置いておくより、処分して収納スペースを広げたほうが、生活環境も整います。
2-4.収納に困るもの
フィギュアなどの場合、サイズが大きくて収納に困るものもあります。数が増えればしまいきれなくなってしまい、大切なコレクションも劣化してしまうでしょう。管理しやすいものだけを手元に残し、しまいにくいものは処分してください。
3.コレクションを処分する前の確認事項
コレクションを処分する前は、どのようなことを確認すべきなのでしょうか?
3-1.ものの状態を確かめる
コレクションを処分する前に、ものの状態を確かめましょう。中には、買取に出すことができるものもあります。残すもの・処分するもの・買取に出すものと仕分けしていきましょう。
3-2.市場価格を調べる
コレクションは、処分する前に市場価格を調べることをおすすめします。希少価値があるものは、高値で売買されているケースもあるためです。買取してもらえそうなものをピックアップし、査定に出してみましょう。あらかじめ市場価格を知っておけば、査定時に交渉する材料となります。
3-3.自治体のゴミ分別ルールを確認する
自治体回収を利用する場合は、ゴミ分別ルールを確認しておくことが大切です。ゴミの分別を誤ると、回収してもらえません。また、指定回収日を守り、正しく出すように心がけましょう。
4.コレクションを処分する方法
コレクションを処分する際は、買取を利用する方法や譲渡する方法も検討してみましょう。具体的な処分方法について解説します。
4-1.自治体回収
低コストでコレクションを処分したいなら、自治体回収を利用するといいでしょう。ただし、自治体のゴミ分別ルールは年々厳しくなってきており、ルールに沿った仕分けが求められます。また、1辺30cmを超えるような大型ゴミは、粗大ゴミとして扱われるケースがほとんどです。粗大ゴミとして出す場合は、事前に自治体の担当窓口へ申請を行い、指示された日時に出してください。手数料として粗大ゴミ処理券を購入しておかなければなりません。
4-2.不用品回収業者
不用品回収業者は、一度にたくさんの品を回収してくれる便利な業者です。取扱品目が広いため、コレクションアイテムも回収してもらえます。ただし、出張回収がメインであるため、訪問費用がかかる場合があるのと、1点あたりの回収費用が割高なのがデメリットです。とはいえ、買取にも対応している業者もあります。見積時に回収費用と買取金額を算出してもらいましょう。無料見積もりは、不用品回収業者のゼロプラスまでお問い合わせください。
4-3.買取に出す
買取専門業者は、それぞれ得意分野があるため、コレクションごとに適正価格がつけられる買取先が異なります。品目ごとに分けて、それぞれの買取専門業者へ依頼する方法がおすすめです。特に、骨董(こっとう)品や美術品などの高価なものは、専門的な鑑定ができる人材がいるところへ依頼することがポイントとなります。リサイクルショップなどではなく、コレクションの品に特化した買取専門業者を選んでください。多くの業者では、宅配買取・持ち込み買取・出張買取などを行っています。利用しやすい方法に対応できる業者・買取実績が豊富・知識が豊富で丁寧な対応などの点に目を向け、納得できる業者を探すことが大切です。
4-4.譲渡する
同じ趣味を持つ人へ譲渡する方法もあります。共通の知人で譲り受けてくれる人がいれば、コレクションを有効活用してもらえるでしょう。価格や送料負担方法などは、事前に話し合っておき、スムーズに譲渡できる体制を整えておくと安心です。知人で心あたりがない場合は、地域の掲示板などに掲載する・ネットで募集をかけるなどの方法もあります。
4-5.寄付する
ぬいぐるみ・フィギュア・本などであれば、福祉施設へ寄付することも可能です。ただし、寄付する場合は、事前に受付時期などを確かめておきましょう。また、送料は発送者負担となるので注意してください。
5.コレクションの処分でよくある質問
コレクションの処分に関する質問を集めました。
Q.自治体回収でコレクションを処分する場合、費用はどのくらいかかるのか?
A.可燃ゴミ・不燃ゴミ・資源ゴミなど通常のゴミとして出すことができれば、費用負担はありません。ただし、粗大ゴミとなる場合、1点あたり数百円程度の手数料がかかります。処分したいものの量が多い場合やサイズが大きいものが含まれる場合は、多めに予算を見ておいたほうがいいでしょう。
Q.コレクションを処分するとどんなメリットがあるのか?
A.コレクションを最小限に絞り込むだけでも、すっきりしたシンプルな暮らしができるようになります。1回コレクションの整理をし、ものの量を減らすと、買い足そうという気持ちより、きれいな部屋を維持したいという気持ちが勝るものです。大切なコレクションでも、定期的に見直し、必要なものかどうかを再確認し、適宜処分するように心がけましょう。
Q.切手のコレクションも買取に出すことはできるのか?
A.はい、できます。切手のコレクターはとても多く、中古ニーズが見込まれる品です。ただし、すべての切手が高額買取になるわけではありません。使用済みかどうかでも、買取価格に大きな差がつきます。限定切手や記念切手など、希少価値のあるものだけ、買取価格がつきやすいので注意してください。
Q.遺品整理で出たコレクションを買取に出した場合、確定申告して税金がかかるのか?
A.遺品のコレクションを売却し、売却した所得から経費を差し引いた金額が、年間で20万円を超える場合、確定申告しなければなりません。詳しい内容は、管轄の税務署へ問い合わせましょう。
Q.コレクションの処分に踏み切れない場合は?
A.どうしても捨てられないものは保留にし、一定期間を置いてから、再度処分について考えましょう。処分してから後悔しても戻ってきません。悩むものは手元に残し、じっくり考えてから処分しましょう。
まとめ
長年集めてきたコレクションは、愛着があってなかなか手放せないものです。しかし、溜(た)め込む一方では、収納を圧迫するだけでなく、生活環境の悪化を招きます。新しいものを買ったら古いものを処分する、興味が薄れたら処分するなど、タイミングをしっかり考えておきましょう。コレクションの品は、希少価値がある場合、買取してもらえる可能性があります。買取専門業者で査定を受けて対応や買取価格などを比べ、信頼できるところへ依頼しましょう。