遺品整理が大変なのはなぜ? 主な理由と楽に作業するコツを伝授!
「遺品整理は大変だと聞いたけど、どんな理由があるのだろう」「遺品整理をなるべく楽に進めるコツを知りたい」とお考えでしょうか? 遺品整理は、想像以上に物量が多いなどの理由で、無計画に手を付けると挫折しやすいものです。遺品整理を無事に完了させるためには、なるべく負担を軽くして効率よく作業する必要があります。
そこで今回は、遺品整理が大変な理由と対処法について詳しく解説しましょう。
この記事を読むことで、遺品整理を効率よく行うポイントがよく分かります。遺品整理の予定がある方は、記事を読んでみてください。
1.遺品整理が大変な理由は?
最初に、遺品整理が大変な理由は何か詳しく見ていきましょう。
1-1.遺品が大量にある
遺品整理が大変な理由の一つに、遺品が大量にあることが挙げられます。生前整理を行う人が増えているとはいえ、多くの場合、人が亡くなった後には大量の遺品が残るものです。普段生活しているときには意識しなくても、実際に片付けてみると、物量の多さに驚くことでしょう。特に、長く暮らしていた家には、大量の遺品があるものです。大量の遺品を仕分けて片付けるだけでも、とても大変な作業になります。
1-2.多種多様な遺品がある
多種多様な遺品があることも、遺品整理が大変な理由といえます。仕分けだけでも大変なのに、それぞれ適切な方法で処分するのは骨が折れる作業です。中には、自治体にゴミとして出せないものや、大きさや重量があって処分が大変なものなどもあり、とても手間がかかります。限られた時間で多種多様な遺品を整理・処分することは、ハードルが高い作業といえるでしょう。
1-3.故人の思い出が詰まっている
遺品に故人の思い出が詰まっていることも、遺品整理が大変な理由といえます。特に、親しい間柄の人にとって、遺品は故人の生前の姿がしのばれたり、故人との思い出を呼び起こしたりするものです。そのため、遺品を仕分けするたびに手が止まってしまい、なかなか作業が進まないことがあります。また、処分するのに気が引けることも、遺品整理の効率を大幅に下げてしまう原因です。
1-4.多くの人手や時間が必要になる
遺品整理では、多くの人手や時間が必要になることも大変な理由といえます。そもそも、手伝ってもらえる人や作業時間を十分に確保できるケースばかりではありません。遺品整理をお願いした人が、仕事などで多忙だったり遠方などの理由で足を運べなかったりすることもあるでしょう。また、普段から多忙な人は、作業時間を工面するのも一苦労です。
1-5.遺品の処分方法が分かりづらい
遺品整理では、遺品の処分方法が分かりづらいことも、大変とされる理由の一つです。遺品は、明らかにゴミと分かるものや小型のものばかりではありません。中には、大きさや重量があったり、関連法律により自治体にゴミとして出せなかったりするものもあります。それぞれに適切な方法で処分したくても、処分方法が分かりづらいと、なかなか作業が進まないものです。
1-6.遠方などで足を運びづらい
実家が遠方にあるなど場合は、遺品整理のために何度も足を運ぶのがとても大変です。遺品整理はやるべきことが多いため、その日のうちに終わるとは限りません。自分たちだけで作業するとなれば、複数日にわたって行うことになるでしょう。そのたびに足を運ぶのでは、時間のやりくりが大変なだけでなく、交通費がかさむのも問題です。
1-7.汚れがひど過ぎる
遺品整理でも、孤独死の現場やゴミ屋敷状態などで汚れがひど過ぎる場合は、特に大変です。遺体発見から日にちが経過していた、ほとんど掃除した形跡が見当たらない、といった場合は、特に困難を極めます。中には、汚れやひどい臭いが部屋に染み付いてしまったり、害虫が繁殖してしまっていたりすることもあるでしょう。こうした状態では、遺品整理を戸惑ってしまうのも無理はありません。
2.遺品整理の負担を軽くするコツ
遺品整理の負担を軽くするには、いくつかコツがあります。
2-1.最初に作業計画を立てる
最初に作業計画を立てることが、遺品整理の負担を軽くするコツです。無計画に手を出してしまうと、高確率で挫折してしまいます。遺品整理は、想像以上にやるべきことがたくさんあるからです。また、部屋数や物量が多い、汚れがひどいなどの場合は、作業時間がより多く必要になるでしょう。挫折しないためにも、実際に作業を始める前に、全体をざっと見渡して作業計画を立ててみてください。
2-2.なるべく多くの人に手伝ってもらう
遺品整理の負担を軽くするためには、なるべく多くの人に手伝ってもらうことも大切です。特に、部屋数や物量が多い、汚れがひどいといった場合は、大変な手間がかかります。多くの人に手伝ってもらえば、作業を分担して効率よく進行できるのがメリットです。親族や知人など、手伝ってもらえそうな人になるべく多く声をかけてみるとよいでしょう。
2-3.作業時間を多めに確保する
作業時間を多めに確保することも、遺品整理をスムーズに行うコツになります。実際に作業してみると、想定より時間がかかるものです。また、遺品整理は大変な疲労を伴うため、適宜休憩することも必要でしょう。さらに、何らかの理由で作業できない日ができたときのために、予備日を設定することも大切です。挫折を防ぎ、きちんと最後まで完了させるためにも、作業時間を多めに確保してください。
2-4.なるべく簡単な方法で片付ける
遺品整理の負担を軽くするには、なるべく簡単な方法で片付けることもポイントです。遺品には多種多様なものがあり、細かく仕分けるだけでも大変な作業になります。また、仕分け作業をスムーズに行うためにも、不用品の基準を決めておくことも大切です。どんな基準で仕分けるとよいかについては、以下を参考にしてください。
必要なもの
- 現金
- 預金通帳
- 保険証書
- 有価証券および土地・家屋の権利書など
- 金銭価値が高い(貴金属品・趣味のコレクションなど)
- 故人との思い出が強い
不用品
- 傷みや汚れがひどい
- 不具合や故障などで正常に使えない
- 使用済みの日用品(普段着や下着類など)
- まだ十分に使える状態でも使う予定がない
- 特に思い入れがない
まずは、上記の基準に沿って必要なものと不用品にざっくり分け、それぞれ専用のダンボール箱に入れていくとよいでしょう。コツは、深く考えずに淡々と仕分けていくことです。仕分けに迷うものは、いったん保留にしておき、最後に考え直してみることをおすすめします。
2-5.完璧を求め過ぎない
完璧を求め過ぎないことも、遺品整理の負担を軽くするのに重要なポイントです。特に、キレイ好きな人や真面目な人は、隅々までキレイに片付けたり仕上げたりしようとして疲れてしまいやすくなります。遺品整理はやるべきことがたくさんあるので、完璧を求め過ぎると挫折しやすいものです。多少のことには目をつぶり、先に進むことも必要でしょう。
2-6.遺品整理業者に依頼する
遺品整理の負担を軽くするには、遺品整理業者に依頼するのもよいでしょう。遺品整理業者に依頼すると、プロの経験やノウハウにより、効率よくキレイに片付けてもらうことが可能です。実際に、最近は遺品整理を業者に依頼する人が増えています。特に、この記事の「3.遺品整理を業者に依頼したほうがいいケースは?」に当てはまる場合は、大きなメリットを実感できるでしょう。
3.遺品整理を業者に依頼したほうがいいケースは?
遺品整理を業者に依頼したほうがいいケースについて、詳しく見ていきましょう。
3-1.部屋数や物量が多過ぎる
部屋数や物量が多過ぎる場合は、遺品整理を業者に依頼したほうがよいでしょう。人が亡くなった後には、大量の遺品が残るものです。さらに、部屋数が多いとなれば、相当な物量になるでしょう。部屋数や物量が多いと、作業時間や労力が膨大に必要になります。効率よく作業するためにも、業者に依頼することがおすすめです。
3-2.孤独死の後やゴミ屋敷状態などで汚れがひどい
遺品整理でも、孤独死の後やゴミ屋敷状態などで汚れがひどい場合は、迷わず業者に依頼してください。孤独死の後やゴミ屋敷状態の現場は、ひどい汚れや臭いがあるため、慣れない人は長時間とどまるだけでも困難です。また、害虫や雑菌が繁殖していることも多く、衛生的にも大きな問題があります。自分たちだけで対処するのは無理があるので、遺品整理のプロである業者に依頼し、特殊清掃や害虫駆除など必要な作業も併せて行ってもらいましょう。
3-3.多忙で時間がない
仕事などが多忙で遺品整理の時間がない場合も、業者に依頼するとよいでしょう。仕事などで多忙だと、作業時間が物理的に確保しづらくなります。また、休日などに作業しようとしても、疲労がたまっていてやる気が出なかったり、作業効率が大幅に下がったりすることでしょう。業者に依頼すれば、時間を有効に使えるだけでなく、休日に無理をしなくて済み、ゆっくり休むことができます。
3-4.高齢や体調不良などで作業しづらい
高齢や体調不良などで作業しづらい場合も、業者に遺品整理を依頼すべきでしょう。無理に作業すると、ケガをしたり体調が悪化したりすることがあります。また、高齢や体調不良などの理由で作業効率が悪いと、想定より長く時間がかかるのも問題です。その点、業者に依頼すれば、労力をかける必要がなく、とてもスムーズに作業が進みます。
3-5.人手を確保できない
遺品整理の人手を確保できない場合も、業者に依頼するとよいでしょう。遺品整理を効率よく進めるには、なるべく多くの人手が必要です。しかし、親族や知人などに依頼したくても、多忙だったり遠方に住んでいたりなどの理由で、人手を確保できないことも多いでしょう。また、そもそも依頼できる人がいないこともあります。遺品整理を一人で行うのは、さまざまな点から無理があるので、業者に依頼しましょう。
3-6.賃貸物件の退去期限が迫っている
賃貸物件の退去期限が迫っている場合も、遺品整理を業者に依頼することをおすすめします。主な理由は、退去期限までに遺品整理を終わらせるだけでなく、原状回復を行う必要があるからです。業者に依頼すれば、短時間で効率よく作業してもらえるほか、キレイに仕上げてもらえます。さらに、業者によっては、必要に応じて原状回復工事も依頼できることがあるので確認してみるとよいでしょう。
4.信頼できる遺品整理業者を選ぶポイント
遺品整理は、信頼できる遺品整理業者に依頼することが大切です。ここでは、どんなポイントをチェックして業者を選ぶべきか、具体的に解説しましょう。
4-1.遺品整理の実績が豊富にある
第一に、遺品整理の実績が豊富にある業者を選びましょう。信頼できる業者は、多くの依頼が舞い込むため、自然と実績が豊富になるものです。また、豊富な実績があれば、さまざまなケースの遺品整理を行ってきているため、臨機応変に対応してもらえるのもメリットでしょう。なお、当ゼロプラスでも遺品整理を数多くご依頼いただき、ご好評をいただいています。まずは、お気軽にお問い合わせください。
4-2.現場視察や見積もりは無料
現場視察や見積もりが無料であることも、信頼できる業者の特徴です。遺品整理は、個々で状況が異なるため、必ず現場視察と見積もりが必要になります。このとき、有料だと心理的はハードルが上がり、気楽に依頼しづらくなるものです。その点、信頼できる業者では、顧客の立場になって考え、現場視察や見積もりを無料とすることで、気楽に依頼できるようにしています。実際に、無料の現場視察や見積もりの後で正式な依頼につながりやすいことからも、賢い判断ができる業者といえるでしょう。
4-3.リーズナブルで分かりやすい料金システム
信頼できる業者には、リーズナブルで分かりやすい料金システムがあります。遺品整理の費用は、部屋数・部屋の広さ・物量・汚れ具合などより、大きく異なるものです。そのため、すぐに明確な金額を提示しづらいのも事実でしょう。しかし、信頼できる業者では、長年の経験により、分かりやすい料金システムを確立しているので安心です。しかも、リーズナブルなので、法外に高い金額を提示されてビックリすることもありません。
4-4.可能なものは買取もしている
可能なものは買取もしている業者も、信頼できるといえます。遺品の中には、まだ十分に使えるものが多くあるものです。ものの寿命を延ばすことでエコになり、新たな人の元で使ってもらえることで故人の供養にもなります。また、遺品を買取してもらえば、そのほかの遺品を処分する費用と相殺できるのもメリットでしょう。遺品整理の費用をなるべく抑えたい人にとっても、見逃がせないポイントといえます。
4-5.希望の日時と場所で作業してもらえる
希望の日時と場所で作業してもらえることも、必ずチェックしておきましょう。たとえば、激安価格をうたっている業者の中には、業者に都合のよい日時で作業することが条件になっている場合があります。特に、多忙だったり賃貸物件の退去期限が迫っていたりする場合などは、都合のよい日時を指定できることが条件です。また、希望した場所で作業してもらえないのでは論外なので注意してください。
4-6.遺品供養をきちんと行っている
遺品供養をきちんと行っていることも、信頼できる業者の特徴です。遺品整理では、遺品供養が必要なものが多くあります。信頼できる業者では、遺品供養の意味を正しく理解し、顧客が安心して依頼できるようにきちんと行っているものです。中でも、自社ホームページで遺品供養について具体的かつ分かりやすく説明してあれば、間違いないでしょう。
4-7.スタッフの教育が行き届いていて顧客からの評判がよい
信頼できる業者は、スタッフの教育が行き届いており、気持ちよく取り引きできるのも特徴です。言葉遣いがや態度が丁寧で、遺品整理に関する知識も豊富なので信頼できるといえます。また、コミュニケーションがスムーズにできるため、行き違いが少ないのもメリットでしょう。スタッフの教育が行き届いている業者は、顧客からの評判もよいので併せて確認してみてください。
4-8.特殊清掃や害虫駆除などを依頼できる
信頼できる業者では、特殊清掃や害虫駆除などの専門作業も安心して依頼できます。業者の中には、遺品整理や片付け・回収は可能でも、特殊清掃や害虫駆除は取り扱いがないことがあるので注意してください。遺品整理の現場は、考えているよりも汚れがひどく、一般的なハウスクリーニングでは対応できないことも多くあります。
4-9.業務に必要な許可を取得済み
業務に必要な許可を取得済みであることも、信頼できる業者の特徴です。業務として遺品を処分したり買取したりする場合、それぞれに必要な許可があります。信頼できる業者では、必要な許可を取得し、適切な方法で遺品を取り扱ってもらえるので安心です。業者がどんな許可を取得済みかについては、業者のホームページなどで確認してみてください。なお、ホームページに記載がない場合は、業者に直接問い合わせてみましょう。このとき、きちんと教えてもらえる業者なら問題ありません。
5.遺品整理に関するよくある質問
最後に、遺品整理に関する質問に回答します。それぞれ役立ててください。
Q.遺品整理を自分たちで行うほうが故人の供養になるのでは?
A.たとえば、遺言書などで遺品整理について遺族が行うことを指示してあるケースなら、自分たちで行うほうが故人の意思を尊重できるといえるでしょう。しかし、特別な理由がないのなら、プロの手によりきちんと整理し、キレイに仕上げてもらうほうが故人の供養になるといえます。
Q.遺品整理が大変なので複数回に分けて作業してもよい?
A.持ち家などである程度余裕を持って作業できる場合は、複数回に分けても構いません。ただし、複数回に分けて作業する場合でも、広く浅く手を付けてしまうと収拾が付かなくなりやすいので注意してください。まずは、重要な場所から集中して作業を進めることがポイントです。
Q.遺品整理を業者に依頼した場合ずっと立ち会うべきか?
A.多くの場合、作業開始および終了のタイミングに立ち会えば、作業時間中はそのほかの場所で待機していても構いません。ただし、作業中に急ぎで確認すべきことが発生する可能性があるため、業者に緊急連絡先を知らせておく必要があります。
Q.遺品整理を行ってはいけない人がいると聞いたのですが?
A.相続を放棄する予定がある人は、遺品整理を行ってはいけません。遺品整理に手を付けると、相続する意思があると見なされ、相続の放棄が認められないことがあります。
Q.遺品整理で家に傷や汚れを付けられた場合は業者に補償してもらえる?
A.信頼できる業者なら、業者の落ち度によりできた傷や汚れについてきちんと補償してもらえます。まずは、業者に連絡して現場を確認してもらいましょう。なお、業者に連絡する前に、傷や汚れが付いた場所をスマホでもよいので撮影しておくと証拠になるほか、業者との話し合いもスムーズに進みます。
まとめ
今回は、遺品整理が大変な理由について詳しく解説しました。遺品整理は、物量が多い、汚れがひどい、手間や時間が膨大にかかるなどの理由により、とても大変です。そのため、自分たちだけで作業しようとすると、挫折しやすいので注意してください。遺品整理をスムーズに進めるには、遺品整理業者に依頼するのが一番です。この記事を参考にして信頼できる遺品整理業者を選び、よく相談してみることをおすすめします。