家財整理の方法や流れを解説! 注目すべきポイントはココ!
家財整理とは、遺品整理や生前整理、空き家整理の総称です。今、この3つに頭を悩ます人が増えています。「家族だけでは家財整理がままならないので、プロの業者に依頼したい」という人も多いことでしょう。しかし、「家財整理を業者に依頼したいが、どこに依頼すればいいのか悩んでいる」という人もいると思います。
そこで今回は、家財整理を行う必要性や家財整理の流れを紹介しましょう。
この記事を読めば、業者に依頼する際に注意するポイントなども分かります。家財整理を業者に依頼したいと考えている人は、ぜひこの記事を参考にしてください。
1.家財整理の必要性と内容
最初に、家財整理とはどんなことをするのか、なぜ必要なのかを紹介します。
1-1.家財整理は不要になった家財を処分したり売却したりすること
私たちは誰もがある程度の家財に囲まれています。家財とは、生活に必要な家具家電や洋服・趣味の品から、家や車、土地まで含むものです。家財は増えるほど管理が難しくなります。また、所持しているだけで税金がかかる家財もあるのです。そこで、家財を整理して管理したり暮らしやすくしたりすることを、家財整理といいます。具体的には、家財を処分したり売却したりすることが一般的です。
1-2.生前整理と遺品整理
家財整理は大きく分けて生前整理と遺品整理があります。生前整理は、本人が主体となって家財整理を行うことです。定年退職など、今までの生活が大きく変化することをきっかけに行うことが多いでしょう。一方、遺品整理は家財の持ち主が死亡した後で、遺族が主体となって行う整理です。ただし、土地・家・車などは遺産手続きの対象となるため、家財整理を行う際は慎重に取り扱いましょう。場合によっては弁護士など法律家に相談する必要もでてきます。
1-3.空き家整理は家のリサイクルでもある
空き家整理の目的は、住む人がいなくなった家に残されたものを売却したり処分したりして、家を賃貸に出したり売却したりすることです。空き家はそのままにしておくと急速に傷みます。ですから、中を空っぽにして賃貸に出したり売却したりすることが必要となるのです。また、土地を売却したいので家を取り壊すという場合も、空き家整理が必要になります。
2.家財整理の内容
家財整理は、具体的に以下のようなことを行います。
- 家具家電や衣服・趣味の品などの処分や売却
- 家や土地に代表される財産の売却や処分
家具家電や、衣類などの処分や売却は引っ越し作業をイメージするといいでしょう。また、家などの財産の処分は売却先の選定や契約まで家財整理の範囲に含まれます。ですから、場合によっては弁護士や司法書士などの法律家の助けが必要になるでしょう。
3.家財整理は業者に頼んだ方が効率的な場合もある
家財整理は、時間と手間がかかります。本人や家族が行えればいいのですが、時間がないというケースもあるでしょう。また、遺品整理の場合は、葬儀・法要・死後の手続きも行わなければならないうえ、「至急遺品整理をしなければならない」ということもあります。ですから、以下のような場合は業者に依頼した方が効率的です。
- 処分したいものが多すぎて、本人や家族、あるいは遺族だけでは整理しきれない
- 生前整理・遺品整理をする時間がない
- 財産を売却する相談をしたい
- 至急家財を整理する必要がある
4.業者は実績で選ぼう
生前整理、遺品整理を代行する業界は、まだ歴史が浅く相場もはっきりと決まっていません。また、いろいろな業者が参入していて玉石混合の状態です。ですから、業者は値段だけでなく実績で選ぶことが重要になります。以下のようなポイントをチェックしてみましょう。
- 実績を詳しくサイトなどに紹介している
- 口コミサイトで長期的によい評価がついている
- 見積もりが正確で分かりやすい
- 依頼主の質問に丁寧に答えてくれる
- 事務所を構えていて固定電話を引いている
対応がいいかげんで見積もりを書面の形で出してくれず、連絡先が携帯電話だけという業者は避けた方がいいでしょう。
5.家財整理の流れ
この項では、家財整理の流れを紹介していきます。ぜひ、参考にしてください。
5-1.整理するものを決める
はじめに、家財のうち「何」を「どの程度」整理するか決めましょう。たとえば、生前整理ならば「明らかに何年も使っていないものだけを処分したい」とか、「施設に入所するので思いきって家財の大半を処分したい」ということもあるでしょう。本人と家族の間でよく話し合って決めてください。
5-2.業者を選ぶ
生前整理が得意な業者、遺品整理に力を入れている業者、土地建物の売却にも詳しい業者など、業者にも特徴があるのでよく確認しましょう。業者が絞れたら見積もりを作成してもらいます。
5-3.見積もりで業者を選ぶ
見積もりがあれば、業者を比較できます。あまりに料金が高い業者はもちろんのこと、料金が低すぎる業者も注意が必要です。また、見積もりが分かりにくい業者や契約を急がせる業者は利用しない方がいいでしょう。
5-4.契約・実行
業者が決まれば契約を行い、作業当日は業者にすべて任せましょう。なお、土地建物を売却したい場合は、業者と一定期間連絡を取り合う必要があります。単に不用品の処分や売却だけならば、ゴミ屋敷でない限り、1日で終わることがほとんどです。
6.家財の整理に関するよくある質問
この項では、家財の整理に関するよくある質問を紹介します。
Q.家財整理を行う際、ゴミ屋敷の片付けを依頼することは可能ですか?
A.はい。家財整理とともに、ゴミ屋敷の片付けを請け負う業者は数多くいます。
Q.一時的に家財を預かってくれる業者はあるでしょうか?
A.ほとんどないので、トランクルームなどを借り、そこに荷物を運んでもらいましょう。
Q.遺産は勝手に処分できないのですか?
A.はい。相続人の間で遺産分割を協議することが必要になります。
Q.美術品は遺品ですか遺産ですか?
A.価値によって遺品になったり遺産になったりします。最終的に税務署の判断となるので、どうしても判断が付かない場合は弁護士など遺産相続に詳しい法律家に相談してみましょう。
Q.家財の中では、どんなものが売却できますか?
A.製造後5年以内の家電、使用感の少ない家具、ブランド品などが代表的です。
まとめ
今回は、家財整理について解説しました。家財整理は、本人が豊かな老後を過ごすためにも、遺族のためにも必要です。本人や家族、または遺族だけでは無理だと思ったら、業者に依頼しましょう。今はサービスの内容も豊富になり、弁護士や司法書士を紹介してくれるところもあります。