遺品整理は49日の前?後? 基本手順と注意点をも解説!

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初めて遺品整理をする方にとっては「49日前に始めてもいいのか」「どのように進めていけばいいのか」と頭を抱えることが多いでしょう。

遺品整理をするタイミングは人によって異なりますが、49日を目安に行ったほうがいいといわれています。しかし、状況によっては49日前に遺品整理を始めたほうがいいケースもあるのです。

本記事では、遺品整理を49日前に行ったほうがいいケースやメリット、遺品整理の進め方などを解説します。

  1. 遺品整理は49日前にしてもいいのか?
  2. 遺品整理の基本手順
  3. 遺品整理の重要性と注意点は?
  4. 遺品整理業者に依頼する際のポイント
  5. 遺品整理に関してよくある質問

この記事を読むことで、遺品整理の重要性や業者に依頼する際のポイントも分かります。悩んでいる方はぜひチェックしてください。

1.遺品整理は49日前にしてもいいのか?

最初に、遺品整理は49日前にしてもいいのか、遺品整理のタイミングをチェックしましょう。

1-1.49日が遺品整理の目安になっている理由

結論から申し上げますと、遺品整理は49日前に行っても問題ありません。なぜ世間一般で49日に遺品整理を行ったほうがいいといわれているかというと、親族全員が集まりやすいのが1番の理由です。

基本的に、遺品整理は相続人全員・親族が集まりやすい日に行います。葬式のタイミングでは故人が亡くなってから時間もそれほど経過していないので、遺品整理に意識を集中させることはできません。49日であれば、時間がある程度経過していることもあり、親族全員で遺品整理に集中できるというわけです。

1-2.49日前でも問題ない

「じゃあ49日前に遺品整理を行わないほうがいいのか?」と思いがちですが、そもそも遺品整理のタイミングは明確に決まっていません。49日前に遺品整理を行っても問題はなく、人それぞれの状況やタイミングに合わせて遺品整理を行うのがベストです。

どちらかというと、遺品の量が多ければ多いほど、早いタイミングで遺品整理を始めたほうがいいでしょう。気持ちの整理がついたタイミングで遺品整理を始めてください。

1-3.遺品整理を早く始めたほうがいいケース

遺品の量が多いだけでなく、故人が賃貸物件で1人暮らしをしていたケースは早めに遺品整理を始めたほうがいいでしょう。早めに遺品整理を終わらせないと、家賃を追加で支払う必要が出てくるからです。

遺品整理においても不用品の処分や片付け作業で手間と時間がかかるため、少しでも費用を節約するためにも遺品整理を早めに終わらせ、退去する必要があります。

2.遺品整理の基本手順

ここでは、遺品整理の基本手順を解説します。

2-1.先に遺品の量を把握しておく

遺品整理を始める前に、遺品がどのくらいあるのか大まかな量を把握することが大切です。遺品の量が多いと自分たちで遺品整理をするには、かなりの時間と労力を要することになります。

自分たちで片付けられない遺品の量なら、遺品整理業者の力を借りたほうがいいでしょう。自分たちで遺品整理を行うか、遺品整理業者の力を借りるか判断するためにも、先に遺品の量を把握してください。

2-2.遺言書・エンディングノートを確認する

遺言書とエンディングノートを事前に確認することも大切なポイントです。どちらにも故人の意思が記されているので、そこに書かれている内容を尊重しましょう。特に、遺言書には法的効力があります。

遺言書に記載されている内容のとおりに、形見分けや遺産分配などを行ってください。遺品は故人の所有物ですので、遺族の願望よりも故人の意思を尊重する必要があります。

2-3.遺品を分類する

次に、遺品を「残すもの」「捨てるもの」に分類していきます。遺品整理の中でも、分類や仕分け作業が1番時間がかかる作業です。遺品を効率よく仕分けるためにも、遺品の量を把握する際に用途や種類ごとにリストアップしてください。

たとえば、大型家具・貴金属・印鑑などの現物だけでなく、不動産や有価証券に関する書類などの重要な遺品から片付けを始めるのがポイントです。多くの遺品は不要なものに分類されると思いますが、不要なものでも「売れるもの」「ゴミとして捨てるもの」と細かく分類していきましょう。

2-4.不用品を処分する

「不要なもの」に分類した遺品は、自分たちで処分する必要があります。自治体のルールに従って大半は家庭ゴミとして処分できますが、不用品の量が多い場合は集積所への持ち出しを認めていないところもあるので注意が必要です。

また、冷蔵庫や洗濯機などの大型家電は、自治体収集のゴミとして処分できません。処分するにも時間と手間がかかるため、時間に余裕を持って不用品を処分する必要があります。

3.遺品整理の重要性と注意点は?

ここでは、遺品整理の重要性と注意点を解説します。

3-1.故人を偲(しの)ぶ大切な作業

「遺品整理はなぜ必要なのか?」と疑問を抱く方は多いと思います。遺品整理は故人の所有物を整理し片付けるだけでなく、故人を偲ぶという大切な意味も含まれている作業です。

故人の私物を整理していくと思い出が蘇(よみがえ)り、ツラい気持ちになることもあるでしょう。しかし、遺品をそのままにしておくわけにも行きません。故人が生きていた証(あか)しでもある遺品と向き合うことも、遺族の大切な役割です。

3-2.遺族の気持ちも大切に

遺品整理を行う際、遺族にとっては不要なものでも故人にとっては大切なものがあります。形見分けとして故人が親しくしていた友人などに譲ることもできますが、すべての遺品に譲り先が見つかるとは限りません。その場合は処分することになりますが、「遺品を捨てるのはちょっと……」と戸惑ってしまう方も多いでしょう。

故人との思い出を振り返りながら遺品整理を行いますが、同時に遺族や親族の気持ちも大切にする必要もあります。特に、遺品を処分する際は、遺族の同意をしっかりと得た上で処分方法を決めることが大切です。

3-3.相続放棄をする方は要注意!

相続放棄を検討している方は、遺品整理を行ってはいけません。遺品整理=相続の意思があるとみなされるからです。そのことを知らずに遺品整理を始めてしまうと、後で相続放棄ができなくなってしまいます。

特に、最近のトラブルで多いのが、遺品整理を進めている最中で「マイナスの財産(借金など)」が判明したケースです。プラスの財産よりもマイナスの財産が多い場合、相続放棄を選択する方が増えています。遺品整理の最中で発覚することがないように、始める前に故人の財産状況を確認しておきましょう。

3-4.遺品整理で増えている親族トラブル

遺品整理でよく起きている親族トラブルに注意してください。「勝手に遺品整理を進められた」「故人が大切にしていたものを奪われた」という親族トラブルが相次いでいるので、遺品整理を行う前に日程を伝えておく必要があります。1人で勝手に遺品整理を行うと、親族トラブルへと発展するリスクが高まるので注意しましょう。49日前に遺品整理を行う場合も、その旨をきちんと親族に伝えてください。

3-5.無理をしない

費用がかかるからと、自分で遺品整理を始める方がいますが、無理は禁物です。できれば親族で力を合わせて遺品整理を始めたほうがいいでしょう。

しかし、親族と連絡が取れなかったり、1人で作業するほか選択肢がなかったりする場合は無理をせず、遺品整理業者に相談することをおすすめします。遺品整理業者に依頼すると費用はかかりますが、自分で遺品整理をするよりもスピーディーに片付けることができるでしょう。

4.遺品整理業者に依頼する際のポイント

ここでは、遺品整理業者に依頼する際のポイントを解説します。

4-1.遺品整理に関するアドバイスがもらえるか

遺品整理業者に依頼する大きなメリットは、遺品整理に関するアドバイスがもらえる点です。自分の代わりに遺品整理をしてくれますが、初めて業者を利用する方は「遺品を雑に扱われるのではないか」という不安があるでしょう。

遺品整理に長(た)けている業者は、依頼者の悩みに寄り添いながら遺品の正しい扱い方や処分方法をアドバイスしてくれます。親身になって寄り添ってくれると、安心して遺品整理を任せることができるはずです。

4-2.遺品整理業者選びのポイント

では、どのようなポイントに注目して遺品整理業者を選べばいいのでしょうか。主にチェックしておきたいポイントは以下のとおりです。

  • 遺品整理の実績があるか
  • 遺品整理士が在籍しているか
  • スタッフの対応が丁寧でスピーディーか
  • どのような質問でも分かりやすく答えてくれるか
  • 無料見積もりや無料相談を受け付けているか
  • 見積書の内容が具体的に記載されているか
  • サービス内容が充実しているか
  • 口コミや評判がいいか

遺品整理業者の中には、不用品回収や買取サービスを行っているところがあります。さまざまなサービスを提供している遺品整理業者に依頼することで、そのときの状況に合わせて必要なサービスを選択できるでしょう。

4-3.遺品整理業者の費用目安は3万円~

遺品整理業者に依頼するとかかる費用は、部屋の間取りや作業人数などによって異なります。参考として、大まかな費用目安を下記にまとめました。

  • 1R・1K:約3万~8万円
  • 1DK:約5万~12万円
  • 1LDK:約7万~20万円
  • 2DK:約9万~25万円
  • 2LDK:約12万~30万円
  • 3DK:約15万~40万円
  • 3LDK:約17万~50万円
  • 4LDK以上:約22万~60万円

4-4.遺品整理ならゼロプラスヘ

どの遺品整理業者に依頼すべきか悩んでいる方は、ぜひゼロプラスにご依頼ください。ゼロプラスでは遺品整理だけでなく、不用品の回収と買取、ハウスクリーニング、遺品の供養など多様なサービスを行っています。

遺品整理で大量の不用品が発生したとしても、お得なパック料金を用意しておりますのでご安心ください。無料相談や無料見積もりも受け付けています。遺品整理でお悩みの方はぜひ一度ご相談ください。

5.遺品整理に関してよくある質問

遺品整理に関する質問を5つピックアップしてみました。

Q.49日前に遺品整理をするメリットは?
A.気持ちを早く切り替えられるメリットがあります。大切な人を亡くすのはとてもツラい出来事ですが、遺族は新たな生活をスタートさせることが重要です。故人に対する思いを失くさずに、自分のライフサイクルを大切にしていく必要があります。49日前に遺品整理を行うことで早く気持ちが切り替えられるほか、形見分けや相続の手続きがスムーズにできるのも大きなメリットです。

Q.49日前に遺品整理をする際の注意点は?
A.早く遺品整理を終わらせたいからといって、焦って遺品整理をしないように注意してください。焦った気持ちを持ちながら遺品整理を始めると、大切な書類や遺品を失くしてしまう恐れがあります。特に、49日前は遺品整理のほかにも、健康保険や介護保険の資格喪失届や年金受給停止などの手続きを済ませる必要があるのです。49日前に遺品整理をする場合も、気持ちや時間に余裕を持つことが大切なポイントとなります。

Q.処分に迷ったものはどうすべきか?
A.遺品の仕分けで処分に迷ったものは、一時保管ボックスに入れておくといいでしょう。そして、ある程度遺品整理が片付いた後で、もう一度捨てるべきか残すべきか考えてみてください。一定期間時間を置くことで、ゆっくりと考えられますし、正しい判断で決められるようになります。

Q.遺品整理にかかる費用を抑えるコツは?
A.売れるものは買取に出すことです。「遺品は買取対象になるのか?」と思われがちですが、まだ正常に稼働できる状態のものであれば、ほとんどの業者が買い取ってくれるでしょう。特に、発売されたばかりの家電やブランドもの、人気メーカーの家具などは高価買取が期待できます。遺品を処分する前に、買い取ってもらえるか査定を依頼してみてください。

Q.遺品整理業者に依頼する際、注意すべきことは?
A.見積書の内容と併せて、遺品整理のサービス範囲をチェックすることです。遺品整理業者によって、どこからどこまで作業をしてくれるのか、遺品整理の範囲が異なります。遺品の仕分けだけというところもあれば、不用品の回収と買取まで含まれているところもあるので、遺品整理業者へ依頼する前にしっかりとサービス内容を確認してください。

まとめ

遺品整理のタイミングは明確に決まっていないので、49日前に行っても問題はありません。49日前に遺品整理を行うことで、早めに気持ちの切り替えができるだけでなく、スピーディーに形見分けや相続の手続きができるなどさまざまなメリットがあります。ただし、遺品整理を始める前に、しっかりと親族へ日程などを伝えることが大切です。

また、自分で遺品整理ができない場合は、遺品整理業者に依頼する方法もあります。なお、ゼロプラスでは遺品整理や遺品供養、不用品の回収と買取など幅広いサービスを行っているので、ぜひチェックしてください。