プリンターを今週中に廃棄するには? 処分の方法に振り回されない!
プリンターは燃えるゴミ・燃えないゴミ・粗大ゴミのどれで廃棄できるのか。機能・デザイン・実用性ともに日々進化するプリンターは、家庭から企業まで多くの現場で使われています。ですが、「故障したとき」「買い替えたいとき」に処分方法がわかりづらいのが現状…。うかつに捨てて自治体から怒られるのも嫌です。かといって使わないプリンターを持っていても意味がない。
そこで、この記事にプリンターの廃棄方法をギュッとまとめました。項目別に書いていきますので、順を追って見ていきましょう。
- プリンターは「ゴミ」として処分できる?
- プリンターは自分で捨てると安い!
- プリンターに残ったデータに要注意!
- 家電量販店の下取りについて
- プリンターを中古として売る!
- おすすめは回収業者
- プリンターの廃棄に関するよくある質問
この記事を読むことで、もうプリンターの処分に困らないでしょう。気をつけるべき点もしっかりと押さえていきますので、ぜひ最後までお付き合いください。
1.プリンターは「ゴミ」として処分できる?
プリンターを廃棄するに当たり、困るのは「どう処分すればよいのか」ということでしょう。ですが、難しく考える必要はありません。解説を見ていきましょう。
1-1.パソコンとの違い
プリンターは「リサイクル法」に該当しないため「ゴミ」として廃棄できます。パソコンと合わせて使うので勘違いされがちですね。
パソコンは液晶や内部の部品が家電法に引っかかるため通常の処分方法はご法度となります。その点、プリンターはシンプルな構造をしているので問題ありません。
1-2.事業用はNG
プリンターはゴミとして廃棄できますが、家庭用に限ります。
企業で使う大型の複合プリンターは産業廃棄物扱いで、購入元のメーカーに処分を依頼するしかありません。ですが、断られる場合もあり、そういった場合は「産業廃棄物収集運搬許可証」を持っている回収業者に頼むしかないでしょう。
メーカー・回収業者のどちらにせよ1万円~数万円の費用がかかります。
1-3.「粗大ゴミ」か「燃えるゴミ」かチェック!
廃棄するプリンターは「燃えないゴミ」と断定されがちですが、自治体によっては「燃えるゴミ」のケースもあります。大阪では「最大の辺が30センチ以下なら普通ゴミ」というように処分のルールが各自治体で異なり、そのせいで消費者は処分方法に困ってしまうのでしょう。こればかりは自治体に問い合わせて確認するしかありません。
1-4.インクはリサイクルへ
プリンターはゴミとして廃棄処分できますが、中のインクカートリッジは違います。ゴミで回収できるのは「プリンター本体だけ」で、インクは家電量販店の「回収ボックス」に処分しなくてはいけません。
家電量販店に行くと「インク回収」と書かれた縦長のBOXがあると思いますので、そちらに捨てましょう。
2.プリンターは自分で捨てると安い!
プリンターを自分で廃棄する利点は、なんといっても費用が抑えられるところにあるでしょう。この項では「自分で処分する方法」を書いていきます。
2-1.自治体の回収について
自治体はリサイクル法に該当する家電(エアコン・冷蔵庫・洗濯機・テレビなど)は回収しません。ですが、プリンターは上記に該当しない。したがって、自治体の決まりやプリンターのサイズによって廃棄方法は変わりますが、ご自身で処分することが可能です。
2-2.方法
プリンターの廃棄が「粗大ゴミ」ですと、通常の捨て方と変わりません。事前に自治体に連絡して回収日時を予約します。「粗大ゴミ処理券」を郵便局や取扱店で購入し、当日に指定の置き場に出しましょう。
また、ゴミ処理場に直接持っていくという手もあります。事前予約が必要ですが、料金は数百円と非常に安価。処分に費用をかけたくない方にはおすすめの方法です。
2-3.注意点
プリンターを早い時間に廃棄してしまうと、だれかに持ち去られる危険があります。
分解して使える部品を手に入れるため、あるいは見た目をきれいにして売買する悪徳業者が主に犯人でしょう。厄介なのが、使える部品がなかったり、壊れていたりすると不法投棄することです。不要なトラブルに巻き込まれないためにも処分は昼間にするか、収集してくれる人に直接渡しましょう。
2-4.メリットとデメリット
プリンターを自分で廃棄すると安く済む反面、手間がかかります。そのため、都合のつかない方には不向きでしょう。ですが、安心してください。忙しい方におすすめできる処分方法も後述していきます。
3.プリンターに残ったデータに要注意!
プリンターを廃棄するときに盲点なのが、データの残留でしょう。パソコンではないからと安心していると、予期せぬトラブルに巻き込まれる可能性があるので要注意です!
3-1.データの残るプリンターもある
基本、プリンターにデータは残りませんが、最近は「ハードディスクを内蔵したタイプ」が発売されています。そのほか、「USBメモリー」や「SDカード」を差しっぱなしで廃棄してしまうユーザーが多く、プリンター内部に「原本」を入れたままだったというケースも…。複合プリンターなら、取引先のFAX番号も忘れずに消去するべきです。
いかがでしょうか。思ったよりもプリンターにはデータが残されていることがわかりますね。
3-2.チェック方法
プリンターを廃棄する前に、必ず差し込まれているものがないかチェックしましょう。
家庭用・企業用を問わず、プリンター内部に原本が残されていないか、ハードディスクは初期化できているか要確認です。
複合機はダイヤルの履歴を調べ、取引相手の番号が残っているなら先方にも失礼ですので必ず消去! 操作方法がわからない場合はメーカーに確認しましょう。
不安な方はメーカーや不用品回収業者に依頼した方が得策です。
3-3.削除の必要性
プリンターの廃棄に限らず、個人情報をねらって「収集所からゴミを持ち逃げする人がいる」ということを念頭に置いておきましょう。使われていたプリンターにデータが残っていると所有者・企業を割り出すことができ、そういった手間をかけて情報を入手する人は、間違いなく悪用します。少しの手間でトラブルを回避できますので、データの削除は徹底しましょう。
3-4.そのほかの「印刷物」と「インク」もチェック!
データの削除も大切ですが、プリンターを廃棄する前に、印刷物・インクが内部に残されていないか確認しましょう。インクは家電量販店の回収ボックスに捨てなければいけません。
4.家電量販店の下取りについて
プリンターを廃棄する理由はさまざまでしょうが、新しいプリンターを購入する方が多いかと思います。そこで、「家電量販店の下取りに出す」という方法をご紹介しましょう。
4-1.家電量販店の下取りについて
プリンターを廃棄するにも手間がかかります。そのため、家電量販店で新しいプリンターを購入する際、ぜひ下取りを行っているか確認してください。買った商品と今お持ちのプリンターを交換するような形で引き取ってくれます。大体が持ち込み限定なので、買うときに持参する必要がありますが、仮に忘れても後日レシートと一緒に持っていけば引き取ってくれるでしょう。
4-2.通販業者の場合
通販業者は家電量販店よりもプリンターの下取りに積極的でしょう。購入する特典として、下取りでさらに5000円キャッシュバックというサービスもよく耳にします。プリンターを廃棄処分するなら、上記のようなサービスをお得に利用しましょう。
4-3.手数料について
家電量販店・通販業者でのプリンター下取りなら、まず費用はかからないでしょう。
ですが、「下取り無料のサービス」がない場合は料金を請求されます。家電量販店では「下取りセール実施中」という広告を出すので、事前にチェックしてサービス期間中にお店へ行きましょう。
4-4.メリットとデメリット
プリンターの廃棄を家電量販店が代行してくれますので、処分の手間もかからず、情報の漏えいに関しても安心でしょう。ただ、自分で持ち込む必要があるので、お住まいの近くにお店がない場合は少し面倒です。
5.プリンターを中古として売る!
プリンターを廃棄して手数料を払うなら、売却してしまうのも1つの手でしょう。この項では「売る場合」に注目して書いていきます。
5-1.リサイクル可能なプリンターとは
お持ちのプリンターが販売されて「5年以内」なら、わざわざ廃棄しなくても中古として売れる可能性があります。国内産ならなおのことよいでしょう。
そもそも、プリンターは毎日印刷しない限り壊れることが少なく、「新しいモデルが発売されたから買い替える」というユーザーが多いようです。
5-2.方法
まずはインターネットでプリンターの市場を調べましょう。需要があるならリサイクル店・不用品回収業者の買取を利用できます。ですが、店舗によっては在庫を抱えているときもあるので、前もって問い合わせる方が確実でしょう。
5-3.注意点
プリンターを売る際に気をつけたいのが、今現在主流のOSに対応しているか否かです。
そのための目安が5年であり、ちゃんと稼働してもOSが対応していないとダメですので確認してください。古いタイプのプリンターを探しているユーザーもいるでしょうが、そう多くはないでしょう。一応、リサイクル店・不用品回収業者に確認した方がよいですが、断られた場合は廃棄するしか手はないです。
6.おすすめは回収業者
プリンターの廃棄でおすすめしたいのが不用品回収業者の利用です。「買取」できなければ「有料で処分」してくれるので、短時間で済み、最も効率がよいでしょう。
6-1.業者選びのポイント
「プリンター」「廃棄」とインターネットで検索すれば必ずヒットします。
・お住まいの地域に対応しているか
・利用者の口コミに好感は?
・信用できそうか
という点に着目して調べてみましょう。
優良業者ですと、会社案内などに「産業廃棄物収集運搬」という許可証をしっかりと掲げています。許可証は「持っていると安心」なのではなく「持っていないとダメなもの」ですので必ず確認しましょう。
また、プリンターを始め一部の電化製品を無料で引き取る業者もいます。電化製品の中には再利用できる部品があるので、積極的に引き取ってくれるのでしょう。
6-2.メリットとデメリット
不用品回収業者ならプリンターの廃棄に迷う必要がないでしょう。ほぼ確実に引き取ってくれます。ですが、回収業者は必ずしも優良業者ばかりではありません。引き取った家電類を正規の方法で処分せず、不法投棄する業者がいます。そのため、業者はしっかりと選ぶ必要があるでしょう。
6-3.料金
プリンターの廃棄は、家庭用なら「無料」で受ける業者もいます。
ですが、事業用の複合機ですと、ものにもよりますが1万~数万円ほど都合をつけておく方がよいでしょう。
ただ、上記は処分の場合であり、買取ですと反対にお金を受け取ることができます。
6-4.回収方法
プリンターの廃棄を決めたら、まずは不用品回収業者に連絡しましょう。無料で査定に来てくれます。提示された金額に納得すれば取引成立です。買取なら現金を受け取れますし、処分なら料金を支払います。もちろん、納得できなければ断っても問題はありません!
なお、業者によりますが、「お店に直接持ち込む」「郵送で送る」という方法でも査定をしてもらえます。
7.プリンターの廃棄に関するよくある質問
この項では、プリンターの廃棄について、インターネットを介して寄せられる質問をまとめてみました。参考にしていただけると幸いです。
Q.プリンターを自分で廃棄する場合、自治体は好きな日に来てくれますか?
A.回収日は指定できますが、大体の自治体が月に1回でしょう。そのため、ご自身で対応される際はゴミ処理場やクリーンセンターに持ち込むことをおすすめします。
Q.リサイクル店のおすすめはあるのでしょうか?
A.家電に特化したリサイクル店ですと、プリンターも高めの買取価格になるようです。
ですが、在庫を抱えている場合もあるので、事前に確認した方がよいでしょう。
Q.1番お得な方法は?
A.もしリサイクルを検討されているようでしたら、「買取」と「処分」のどちらも頼める不用品回収業者がおすすめです。安さを取るなら自治体ですが、廃棄にお金を払うなら売却した方がよいでしょう。ぜひいちど問い合わせてみてください。
Q.完全に壊れていると買取は難しいですか?
A.購入店での保証期間も終わっているなら、残念ですが廃棄するしか方法はないでしょう。念のため機種名を買取業者に伝えてみるのもよいですが、見込みは薄いと思います。
Q.不用品回収業者はプリンター以外もお願いできるのでしょうか?
A.もちろん、承っております。家具・家電製品を問わず、ご不要な品をまとめて査定し、買取・引取をしているので安心してください。
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございます。プリンターの廃棄はリサイクル法に該当しないので「自由度が高い」とわかっていただけたでしょうか。おすすめは買取・処分ができる不用品回収業者ですが、ご自身の都合を考慮し、最適な方法で処分してみてください。