遺品を捨てることに罪悪感を覚えない方法! 遺品整理で思い出は残る!
遺品を捨てることに罪悪感があり、どうすればいいかお悩みではありませんか? 遺品も形見として残すと決めても、しまう場所がなければ現実的に難しいものです。大切にしていた物を勝手に捨てたら、天国で故人が怒るのではないかと思って気が引ける人もいます。遺品を捨てるときに罪悪感が生まれたらどんな対策をすれば正解なのでしょうか?
- 遺品を捨てるときに罪悪感が生まれる6つの理由
- 遺品を捨てるときの7つの考え方と方法
- 遺品整理をプロに頼むメリットと注意点
- 信頼できる遺品整理業者を選ぶ5つのポイント
- 悪徳遺品整理業者を見抜く4つのポイント
- 遺品を捨てるとき罪悪感が生まれる人のよくある5つの質問
この記事では、遺品を捨てるときの罪悪感や遺品整理について解説します。
1.遺品を捨てるときに罪悪感が生まれる6つの理由
どうして遺品を捨てることに罪悪感が生まれるのでしょうか? 理由を知れば対策できます。
1-1.故人の思い出がよみがえる
罪悪感が生まれる理由に、遺品を見て故人を思い出すことも多いものです。元気だったころの故人の思い出が頭の中によみがえれば簡単に捨てられません。故人の宝物だったなら、生前、話を聞いたことがあるでしょう。また、生前の写真やよく着ていた衣服なども思い出してしまう遺品です。勝手に処分すると、天国にいる故人が悲しむのではないかと考えても不思議ではありません。
1-2.捨てていいのか判断できない
故人の骨とう品・美術品が遺品としてたくさんあるなら簡単に捨てるわけにもいきません。財産として遺族に残してくれた物の可能性もあります。故人が集めたコレクションを、勝手に不用品と判断して処分すれば、故人が怒ったり悲しんだりすると考える遺族もいるはずです。形見分けも考えなければならず、簡単に処分はできません。
1-3.突然故人が亡くなり気持ちの整理がつかない
気持ちの整理がついていないことも理由です。特に突然亡くなった場合だと簡単に処分できなくてもしかたありません。亡くなった現実を受け止めるには時間もかかります。遺品整理に限らず、ショックで何も考えられない・できないこともあるでしょう。精神的に参ってうつ病などを発症する人もいて、そうなると、遺品整理どころではありません。
1-4.宗教系の品物はバチが当たりそうで怖い
仏壇や神棚などを処分する場合、バチが当たりそうで怖い人も多いでしょう。神様などの存在を信じていない人でも、捨てるとなれば気が引けるものです。また、引き取る場合でも、すでに仏壇や神棚があれば簡単ではありません。
1-5.もったいないという意識が強い
物を大切にする人で多いのが、もったいないという理由で罪悪感が湧くケースです。遺品以外でも、物を捨てる行為自体に罪悪感が生まれる人もいます。どんなに古い物、汚れた物でも、使えそうなら捨てるのはもったいないと考えて、処分できません。
1-6.形見分けしていない親族がいる
遠く離れた親族や忙しい人が親しい親族にいる場合、形見分けのタイミングが見つからないことも多いでしょう。一般的に49日法要後は親族が集まるタイミングです。ただ、そのタイミングを逃すと形見分けをするチャンスがなくなります。その状態で勝手に遺品を捨てる場合、親族などへ罪悪感が生まれることも多いのです。また、後になり形見分けがなかったと非難されるのが怖い人もいるでしょう。
2.遺品を捨てるときの7つの考え方と方法
遺品整理で罪悪感が生まれても考え方さえ変えれば対策できます。なかなか捨てられない人は実践してください。
2-1.大切な物は残してもいい
遺品はすべて捨てる必要はありません。故人の写真・大切な物など捨てにくいものはすぐに処分しなくてもよいのです。ただし、量が多いと収納場所がないこともあるでしょう。その場合、優先順位をつけてください。重要ではない紙類・汚れた物・壊れた物を捨てる優先順位の1位に置き、次は使える物だが不要な物を優先して処分しましょう。不用品を残す場合、本当に使うかどうか判断して自分で利用するのもよいですし、形見分けという方法もあります。形見分けは親族以外でも、故人や遺族の友達でもかまいません。
2-2.すぐ捨てられないなら時間を置く
残す気持ちもないがなかなか捨てられない物も中にはあるでしょう。罪悪感をどうしても捨てきれないなら、しばらく保管する方法もあります。時間が経過すれば、だんだんと落ち着いて考えられる時期がくるはずです。ただ、収納場所は他の物で一杯という場合もあるでしょう。そのときは、レンタルボックスなどの利用を検討してみてください。
2-3.故人がどう思うか想像する
故人は自分の遺品を残してほしいと願っているか考えてみましょう。勝手に遺品を捨てるのは故人が悲しむのではないかと考えるから、罪悪感が生まれるのです。ただ、故人は「遺品など使わないなら捨ててもかまわない」と考えているかもしれません。生前、故人は「いらない物は捨てる」というタイプではありませんでしたか? それでも捨てていいか悩むなら「生きていたらあの人なら捨てる」という物から捨てましょう。
2-4.自分が捨てなくてもいずれ誰かが捨てると考える
自分が捨てなくても、将来、自分の子供や孫が処分する可能性は十分あります。大切な遺品だからと伝えれば、子供や孫が残すこともあるでしょう。しかし、よほど価値がある物でなければ、遺品と知らない誰かが捨てるはずです。将来、子供や孫が処分の苦労を背負うなら、故人に近い自分が捨てたほうがいいという責任感も生まれるのではないでしょうか。
2-5.本当に使える物かじっくり考える
もったいないと考える人は、本当に今後、使うか考えましょう。たとえば、故人が若いころに趣味としていた書道の道具など、まだ使えそうだと残す人もいるかもしれません。しかし、自分が書道を趣味にしないと、以降使う可能性は低いはずです。衣服なども、サイズが合わない・流行遅れ・ボロボロで汚れているなら着る可能性はありません。
2-6.遺品の供養を考える
神社やお寺で遺品供養を行うところもあります。お焚(た)き上げという形で、物を燃やして供養する方法です。単純に捨てるより罪悪感は湧かないでしょう。遺品を天国へ行った故人の元へ送るのだと考えてください。
2-7.遺品整理業者に依頼する
自分ではどうしても捨てられないなら、遺品整理のプロである遺品整理業者への依頼も検討してください。自分で捨てるわけではありませんから踏ん切りもつきます。また、年齢・体力・自分で運べない大きく重い不用品でもスタッフが運んでくれるため負担もありません。提携している供養施設やお寺などで遺品の供養をしてくれる業者もあります。
3.遺品整理をプロに頼むメリットと注意点
遺品整理をプロに依頼する場合、どんなメリットがあるか知りたい人も多いでしょう。遺品整理を依頼したほうがよいケースや、選び方、費用も含めて解説します。
3-1.短時間で片付けることが可能
遺品が大量にあると、片付けるのも一苦労です。また、遺品を見て故人への思い出が頭によみがえるばかりでしたら、片付けもスムーズにできません。離れていた家族と一緒に遺品整理をする場合、話ばかりしてなかなか手が動かない場合もあります。忙しい・遠方に住んでいる人なら遺品整理にかける時間が限られている場合もあるでしょう。賃貸物件の場合、早く退去しなければ家賃が発生します。自分一人では遺品整理が進まない、時間的な制限があるときに遺品整理業者助けになるでしょう。多くのスタッフで遺品整理を行ってくれるので1日で終わるケースも多いからです。
3-2.重い物や大量の不用品も処分してくれる
高齢者・体調や体力の問題・助けてくれる人がいない場合、タンスやベッドなどの重い物を一人で運ぶことはかなり難しいでしょう。遺品整理業者なら、大きな荷物でも責任を持って運び出してくれます。運び出した以降の処分も代わりに行ってくれるので負担はありません。
3-3.遺品の買取をしてくれる業者もある
遺品の中にはまだ使える物もあるでしょう。自分では使わないが捨てるのはもったいないなら、価値がある物を買い取りサービスを行っている遺品整理業者もあります。遺品を買い取りし遺品整理費用に反映してくれるのです。そのような業者の場合、低価格で遺品整理を行えます。
3-4.心に踏ん切りがつく
自分だけで遺品整理をしようとしても罪悪感があるとき、第三者の遺品整理業者に依頼をすることで、遺品整理への踏ん切りがつきます。遺品整理業者に依頼をきっかけとして、片付けるしかないという気持ちになれるのです。
3-5.相談にも対応してくれる
遺品整理業者の中には、相続関連の相談にも乗ってくれるところがあります。また、パソコンやスマホなどに残っているデジタル系の遺品についても、どうすればよいかアドバイスも、もらえるでしょう。
3-6.遺品整理の費用
遺品整理の費用は一般的に、家や部屋の広さ・作業人数による人件費・回収運搬費・廃棄物処分費などで変わります。一般的な料金相場は、1DK・2~3名の作業人数でなら、5~12万円程度です。ただし、ゴミ屋敷の場合や、特殊清掃が必要だと費用は大きく変わるところは注意しましょう。
3-7.費用を決める要素
遺品整理の価格相場には、大きな幅があります。処分する物の量が多い・処分に手間がかかる重い物がたくさんある場合、費用も高くなると考えておきましょう。逆に、物が少なければ部屋や家が多くてもある一部屋だけ遺品整理をするなら安くなることもあります。費用を決める要素の中で、一番影響するのは一般的に不用品の量です。不用品の量が多ければスタッフの人数も増やさなければなりません。また、トラックの数も増やさないと対応できない場合もあります。また、買取に対応している場合、不用品の種類も遺品整理費用に影響する大きな要素です。
3-8.見積もりを取るときの注意点
遺品整理では、現場の状況により費用が大きく変わります。実際にかかる費用を正確に判断するには、遺品整理業者に見積もりをきちんと取ってもらってください。また、見積もりを取るときには内訳について確認することも大切です。内訳についていい加減なところだと注意してください。具体例としては、家財撤去費一式という記載です。その中に、スタッフの人数や必要となるトラックの台数や作業内容も含まれています。一式ではなく内訳をしっかり記載されていれば、実際の遺品整理時に違いはないか確認できるでしょう。
4.信頼できる遺品整理業者を選ぶ5つのポイント
遺品整理を依頼してよかったと思える業者を見つけるには、ポイントがあります。
4-1.遺族に寄り添った遺品整理をしてくれるか
実際に作業をしないと分かりにくいのが遺族に寄り添った遺品整理ができるかどうかです。この点は、どのような遺品整理を行うのか質問することで分かる場合もあります。業者の自己判断だけで処分をするのか、それとも、遺族に一品ずつ確認して選(よ)り分けてくれるか、遺品整理の進め方をチェックしてください。中には形見分けをしたい特別な品物もあるはずです。それは遺族でしか確認できません。丁寧に選り分けず、すべて不用品として処分する業者もあるため注意してください。
4-2.資格を持っているかどうか
遺品整理士の資格を持っているかどうかも判断材料のひとつです。遺品整理士認定協会などでは、遺品整理に関する専門知識を持った遺品整理士を認定しています。また、遺品整理士のセミナーなどを積極的に実施しているのも特徴です。遺品整理で遺族に寄り添える業者の証明ですから持っていると安心して依頼できます。
4-3.損害補償保険に加入しているか
損害補償保険へ加入しているかどうかも確認してください。大きな物を運んでいるとき、壁・床・扉などに当たって傷がつく場合があります。持ち家はもちろん、賃貸物件なら、原状回復義務契約があると遺族が修復しないといけません。悪徳業者の中には、傷をつけても絶対に認めないところもあります。責任感のある遺品整理業者なら損害補償保険に加入しているものです。万が一事故があっても、損をすることがありません。
4-4.古物商許可証などをもっているか
遺品の買取を行う場合には、古物商許可証が必要です。中古品の売買を行うために必要なので確認しましょう。業者の中には必要な許可を持っていないのに、依頼を受けるところがあります。依頼した業者が、引き取った不用品の不法投棄を行った場合、不用品の回収を依頼した自分にも責任を求められるので注意してください。
4-5.ZEROPLUSがおすすめ
遺品整理・不用品回収ならZEROPLUS(ゼロプラス)をおすすめします。ゼロプラスでは、遺品整理、生前整理から、不用品回収、買取・ゴミ屋敷の片付けまで行っている業者です。また、特殊清掃や原状復帰工事にも対応しているので、遺品整理以外のことでも相談できます。遺品整理士協定認定協会認定の遺品整理士が在籍し、優良事業所としても認められてるのも信頼できるポイントです。また、遺品供養にも対応をしていますから遺品を捨てることに罪悪感が生まれてなかなか処分できない人でも安心して任せられるでしょう。
5.悪徳遺品整理業者を見抜く4つのポイント
遺品整理業者も多数ありますが中には悪徳業者も存在しています。そのような業者にひっかからないための注意点を知っておきましょう。
5-1.見積もりを取らない
見積もりを取らない業者には注意してください。電話対応で、ある程度の情報を伝えただけで目安を伝えるのではなく最終的な費用まで決定する業者です。上記で述べたように、遺品整理では処分品の量や種類でも大きく変わります。実際に、現場を見なければ正確な見積もりを取れるはずもありません。そのような遺品整理業者の場合、遺品整理が終わってから、見積もり以上の金額を請求してくる場合があるので注意しましょう。
5-2.電話対応や見積時の打ち合わせで分かることもたくさんある
最初は丁寧語だったのに、急に口調が変わる業者には注意しましょう。また、見積時も、依頼者の都合や事情を考えず勝手に決める業者もよくありません。実際に業者と顔を合わせるとき、表情も観察してください。きちんとした遺品整理業者ならホームページなどを設けています。依頼をする前には、事前にチェックして、疑問点があるなら遠慮(えんりょ)なく質問してください。誠実な遺品整理業ならきちんと対応してくれます。
5-3.見積時に追加費用の有無をチェック
悪徳業者で一番多いのが、作業後に追加費用を求めることです。誠実な遺品整理業者なら、追加費用の可能性もきちんと伝えてくれます。悪徳業者は追加費用として「思った以上に処分する物が多かった」「ガソリン代が思ったよりかかった」という自分勝手な理由で追加費用を求めるのです。処分する物の量が多いのも、依頼者が打ち合わせ以降に不用品を運んできたなら仕方ないでしょう。そのような特殊な例がなければ、見積もり費用と作業後の費用が大きく変わることはありません。追加費用に対しては、見積時、追加依頼以外で追加費用は発生しないことを確認しましょう。
5-4.キャンセル料の確認
見積時は大丈夫だったが、都合でキャンセルという場合もあります。キャンセル料は発生するかどうかは、依頼をする前に聞いたほうがよいでしょう。悪徳業者の中には、キャンセル料以外に、人件費や交通費も請求してくる場合があります。キャンセル料が発生するなら具体的な費用はいくらになるのか、キャンセルを伝える場合、当日と、数日前ならキャンセル料は変わるかも聞いたほうがよいでしょう。
6.遺品を捨てるとき罪悪感が生まれる人のよくある5つの質問
遺品を捨てるときに罪悪感を覚える人によくある5つの質問について紹介します。
Q.自分で遺品整理をするときの注意点は?
A.遺品整理をする部屋と玄関までの動線に物を置かないことです。廊下などに物を置くと玄関まで大きな物を運ぶときの邪魔にもなります。つまずいて転んでケガをする可能性もゼロではありません。まずは通り道を確保することをおすすめします。
Q.不用品か必要な物か簡単に判断する方法はある?
A.基本的にゴミはゴミと考えましょう。遺品はすべて故人の思い出と感じるかもしれません。しかし、絶対に使わない物・壊れている物・汚れ過ぎている物は残してもどれだけ意味があるでしょうか。ゴミはゴミと割り切って捨てましょう。ただし、第三者から見ればゴミだとしても、非常に思い入れがありどうしても捨てられない思い出の品があるのなら、無理をして捨てることもありません。
Q.遺品整理業者に依頼をするとき何か準備することはある?
A.基本的に特別何かを用意しなければならない物はありません。ただ、ある程度、残しておく物と残さない物のリストなどを事前に作成したほうがよいでしょう。それだけでも作業時間の短縮が期待できますし、作業中に想定外の物が出てきたときでもリストを参考にすれば処分するかどうか判断できます。また、ひとりだけではなく、家族や親族とも事前に相談しておいてもよいでしょう。
Q.不用品回収業者でも遺品整理は行ってくれる?
A.不用品回収業者でも遺品整理を行ってくれる業者はあります。ただし、特殊清掃が必要な場合については事前に相談してください。不用品回収業者の中には特殊清掃に対応していない業者もあるからです。特殊清掃が必要な場合、防護服が必須となります。遺品整理に対応していない不用品回収業者は、防護服などの用意がないためできません。
Q.遺品整理業者に依頼したときは絶対に立ち会いが必要?
A.立ち会いをおすすめします。貴重品を間違って処分される・破損などのトラブルがあるからです。ただし、遠方だと簡単に立ち会いができない人もいるでしょう。遠方の場合はしかたありませんが、指示をきちんと出し、必ず、画像・電話・報告書などで確認することをおすすめします。
まとめ
遺品を捨てることに罪悪感が生まれるのはしかたありません。ただ、捨てられずにいてもどこかで決着をつける必要があります。故人は本当に不用品まで残して欲しいのか改めて考えてみましょう。また、自分だけで遺品整理を行うのがつらいなら、遺品整理業者に依頼を考えてください。そうすることで覚悟が決まる場合もあるからです。