おひとりさまが終活でやるべきことは? 始めるタイミングや流れをチェック!
配偶者や子どもがいないおひとりさまにとって、1番不安なのは自分がいなくなったときのことでしょう。若いころには楽しめていたことでも、体の衰えと同時にできなくなることがたくさん出てきてしまいます。だからこそ、体が自由に動くうちにやっておきたいのが、終活です。しかし、終活は何から始めればいいのか分からず悩んでいる方は多いでしょう。
そこで、本記事では、おひとりさまが終活でやるべきことを解説します。
- おひとりさまの老後リスクについて
- おひとりさまが終活をするメリット
- おひとりさまが終活でやるべきこと
- おひとりさまが終活を始めるタイミング
- 終活で出た不用品の処分方法
- おひとりさまの終活に関してよくある質問
この記事を読むことで、おひとりさまが終活をするメリットや不用品の処分方法も分かります。気になっている方はぜひチェックしてください。
1.おひとりさまの老後リスクについて
最初に、おひとりさまの老後リスクをチェックしておきましょう。
1-1.困りごとがどんどん出てくる
配偶者やパートナー・子どもがいないおひとりさまは、体が衰えるほど、どんどん困りごとが出てきてしまいます。若いころは気軽に生活が楽しめていたとしても、心身が衰えることによって体の自由が利かなかったり、自分の身に何かが起きたときに頼れる人がいなかったりすることになるでしょう。電球が変えられない・掃除が大変といったちょっとしたことにも苦労してしまいます。突然病気やケガをする可能性もあるため、生前死後を含めて大きなリスクがあるのです。
1-2.生前・死後のリスク
おひとりさまの生前リスクとしては、ひとりで生活するのが難しくなるケースです。病気やケガで入院したり、高齢や認知症によってひとりでの生活が難しくなったりしたときのことを想像してみてください。自分の側に頼れる人がいれば安心ですが、身元保証人になってくれる人がいないと不安になりますよね。入院や手術をすることになれば、身元保証人といった手術の同意をする人が必要になったり、おひとりさまの生活は詐欺や犯罪にあったりするリスクも高まるのです。
また、死後のリスクとしては、自分がいなくなったときにさまざまな処理や手続きをしてくれる人がいないことでしょう。せっかく墓石を準備していても誰かに伝えておかなければ、その墓を使ってもらえません。このようなリスクがたくさん出てくるのが、おひとりさまの老後リスクです。
2.おひとりさまが終活をするメリット
ここでは、おひとりさまが終活をするメリットについて説明します。
2-1.孤独死が避けられる
おひとりさまが終活をするメリットは、孤独死が避けられることです。近年、孤独死をするおひとりさまが増加しています。少子高齢化という現代の社会は、高齢でひとり暮らしが増えていることもあり、それに伴って孤独死が増加しているのです。たとえば、家の中で転んでしまい、その場から動けずに孤独死をしてしまうケースもあります。このようなリスクを減らすためにも、体が動くうちに終活を始めてください。
2-2.死後の不安がなくなる
おひとりさまが終活をすることで、死後の不安もなくなります。たとえば、エンディングノートに認知症になったときのことや死後にしてほしいことを記載しておくだけでも、安心感は大きいでしょう。自分がいざという事態になったとしても、そのエンディングノートを見つけてくれる人が対応してくれるはずです。死後のことについて考えて備えておくだけでも、セカンドライフが充実したものになるでしょう。
3.おひとりさまが終活でやるべきこと
ここでは、おひとりさまが終活でやるべきことを解説します。
3-1.まずは身辺整理から始める
終活といえばやることが多く、ネガティブなイメージを持たれがちですが、まずは身辺整理から始めてみてください。終活において、身辺整理は生前整理とも呼ばれており、メインともいえる重要な作業です。生前整理は普通の整理整頓ではなく、必要なものと必要でないものを分けていく断捨離のイメージに近いでしょう。できるだけ、自分の生活に必要ないものを処分することで、ストレスのない生活を送ることができますし、家の中で転んだりケガをしたりするリスクも抑えられます。
3-2.エンディングノートを書く
終活の入り口といえば、エンディングノートです。エンディングノートとは、過去・現在・これからのことについて記載します。自分の過去を振り返りつつもこれからの生活を考えるきっかけになるでしょう。エンディングノートへ書く主な内容は以下のとおりです。
- 過去:自分史、家族・親戚・友人・知人のこと、病歴や治療歴など
- 現在:支えてくれる人の名前や住所、資産・借り入れの有無、年金・保険・医療・介護の情報
- これからのこと:やりたいこと、行きたい場所、最期の過ごし方、死後のことなど
3-3.お墓や葬儀のことを決めておく
終活では、自分がいなくなったときのことも考えることになるため、お墓や葬儀についても自分の考えをまとめておく必要があります。最近では、おひとりさまが増えていることもあって、葬儀とお墓の生前予約が増えているのです。自分がいなくなったとき、どのような葬儀をしたいのか・どのようなお墓に入りたいのか考え、生前予約をしておくと安心できます。
3-4.身元保証人・身元引受人を決める
前述したように、おひとりさまは身元保証人や身元引受人がいないので、生きているうちに決めておく必要があります。相続人や親族など頼れる人がいれば、早めにお願いしておくといいでしょう。自分の身にいつ何が起きるか分からないからこそ、すぐに実行することが大切です。また、頼れる人が誰もいない場合は、専門家や事業者に依頼する方法があります。
3-5.お金の管理も必要
おひとりさまの老後を充実させるためには、終活でお金の流れや管理も把握しておく必要があります。収入と支出だけでなく、不動産・預貯金・借金など資金の全体像もしっかりとチェックしておきましょう。自分がいなくなったとき、これらの資産をどうするのか考えることが大切です。また、お金の管理や流れをきちんと把握することで、今後の暮らしも楽になるでしょう。
4.おひとりさまが終活を始めるタイミング
ここでは、おひとりさまが終活を始めるタイミングについて説明します。
4-1.思い立ったら始める
おひとりさまが終活を始めるタイミングは、具体的に決まっていません。早ければ早いほどいいといわれています。「まだ終活をするのは大丈夫だろう」と思っている方は多いと思いますが、そのように考えるタイミングこそ始めるときといえるでしょう。おひとりさまとして生活するのが不安に感じている方や「もう遅いのかな?」と思っている方は、今すぐ終活を始めてみてください。年齢は関係ありませんので、残りの人生を充実させたいときほど終活を始めるタイミングです。
4-2.人生の転機を迎えたタイミング
人それぞれで終活を始めるタイミングは異なりますが、人生の転機を迎えたタイミングで始めるケースが多いようです。たとえば、仕事を辞めて年金生活になったり、一定の年齢に達したり、子どもたちが独立したりするなど、老後のことを考えるタイミングで終活を始めています。認知症を患ってしまうと意思表示が難しくなるため、まだ元気なうちに終活を始めるのがベストです。
5.終活で出た不用品の処分方法
ここでは、終活で出た不用品の処分方法を解説します。
5-1.自治体回収で処分する
主な処分方法としては、自治体回収のゴミとして処分する方法があります。自治体回収で処分するメリットは費用を最小限に抑えられることですが、自分でゴミを分類したりゴミ捨て場に運ばなければならなかったりしなければなりません。特に、粗大ゴミは回収日と回収場所が決まっているため、手間と時間がかかるでしょう。また、不用品が大量にあると近所迷惑になることもあります。そのため、不用品をまとめて処分したい・たくさんあるという方はほかの方法で処分するのがおすすめです。
5-2.不用品回収業者に依頼する
手間と時間をかけずに不用品を処分したいと思っている方は、不用品回収業者に依頼してください。ほとんどの不用品回収業者は出張回収を行っているため、自分でゴミを運んだり仕分けたりする必要がありません。スピーディーに不用品を片付けることができるでしょう。ただし、不用品の量が多くなるほど処分費用が高くなってしまいます。事前に、見積書の内容をしっかりとチェックした上で回収依頼をしましょう。
5-3.買取サービスも行っているゼロプラス
不用品の処分にお悩みの方は、ぜひゼロプラスをご利用ください。ゼロプラスでは不用品回収と買取サービスを行っています。終活で出てきた不用品の中には、売れるものもたくさんあるはずです。ゴミと思っていたものが高く売れた場合、処分費用の節約にもつながりますし、老後資金の足しになることもあるでしょう。たとえ、買取不可になったとしても回収が可能なので、ほかの業者を探す必要もありません。無料相談や無料見積もりも受け付けています。ぜひお問い合わせください。
6.おひとりさまの終活に関してよくある質問
おひとりさまの終活に関する質問を5つピックアップしてみました。
Q.終活とは?
A.明確な定義はありませんが、自分の死や老いに関するさまざまな準備をすることです。高齢化によって孤独死や老後破産・認知症が増えている今、相続トラブルが社会問題化しています。自分が生きているうちに身辺整理をして資産も把握することで、そういったトラブルが未然に防げるというわけです。終活といえばネガティブなイメージを持たれがちですが、これからの人生をよりよくするための作業だと明るく考えてください。
Q.孤独死リスクを避けるために、今すべきことは?
A.終活を始めるだけでなく、地域のコミュニティーに参加するといいでしょう。各自治体が仕切っているコミュニティーや地域の集まりなどに参加することで、友人ができることもあれば、おひとりさま同士が助け合えることもあります。お互いに、安否確認ができるでしょう。戸籍上の家族や身内がいない人でも、自分のことを知ってくれる人がいるだけで安心できます。
Q.死後の手続きを他人に依頼する際のポイントは?
A.以下のような契約を結んでおきましょう。
- 財産管理等委任契約:財産管理が難しくなったときにサポートしてもらう契約
- 任意後見契約:認知症になった際、財産管理や契約を行ってもらう人を決めておく契約
- 死後事務委任契約:死後のさまざまな手続きを代わりに行ってもらうための契約
上記の3つをまとめて契約できれば、終末期から死後管理までサポートが受けられるでしょう。
Q.エンディングノートと遺言書の違いは?
A.法的な効力があるか否かです。エンディングノートは法的な効力がありませんが、遺言書は法的効力を持っています。自分の財産を守りたい・きちんと正しく使ってもらいたいと思っている方は、エンディングノートよりも遺言書を作成してください。なお、遺言書は自筆証書遺言・公正証書遺言・秘密証書遺言の3種類があります。遺言書の書き方について悩んでいる方は、弁護士に相談するといいでしょう。
Q.どんなものが売れるのか?
A.ブランド品・大型家電・家具などが売れるでしょう。身辺整理で必要ないものの中には、高く売れるものが隠れている可能性はあります。基本的に、壊れていないものは買い取ってもらえる可能性が高いため、査定を依頼してみてはいかがでしょうか。買い取ってもらえるものが多くなるほど、処分費用を最小限に抑えることができます。また、高く売りたい場合は、汚れをキレイに拭き取ったり付属品をそろえたりすることが大切なポイントです。不用品回収業者の中には買取サービスを行っているところもあるので、ぜひチェックしてみてください。
まとめ
いかがでしたか? おひとりさまは、病気や認知症などひとりで生活することが困難になったときのことをしっかりと考えておかなければなりません。また、自分がこの世からいなくなってしまった際、さまざまな処理や処分といった手続きが必要です。いざというときのためにも、生きているうちに自分のことをしておく作業が終活となります。安心して生活するためにも、体が動くときに終活を始めましょう。