部屋の片付けには「ルール」がある! 知ればあなたも片付け上手に!
家の中が片付かない!とお悩みの人は多いですよね。一生懸命に整理整頓をしているのに、すぐに散らかってしまうので「やる気をなくす」という人も少なくないでしょう。実は、きれいに片付けるには「ルール」があるのです。それにしたがって片付ければ効率的な片付けができます。ここでは、片付けるのが苦手な人に向け、要領よく片付けが進むルールやポイントをご紹介しましょう。
この記事を読んでいただければ、片付けに関するお悩みを解決できます。ぜひ試してみてくださいね。
1.片付けのルールについて
散らかった、家の中の片付けを始める前に「片付けのルール」について学びましょう。知っているのと知らないのとでは、効率も成果も違ってきますよ!
1-1.片付けには基本的なルールがある
上手な「片付け」には、基本的なルールがあるのはご存じでしょうか。実は、収納上手・整理整頓上手といわれる人たちの片付けテクニックを拝見すると、そこには一定のルールがあることがわかります。
それは、やみくもに片付けを始めるのではなく、計画的に行うこと・片付けの仕組みを作ることです。具体的にはどのようにすればいいのでしょうか。片付けのルールをご紹介しましょう。
1-2.片付けの具体的なルール
それでは、片付けの具体的なルールをご紹介しましょう。これを知っておくとスムーズに進みます。
1-2-1.ものの「置き場所」を決める
まずは、「雑貨はリビングの大きなカゴに入れる」「DM・請求書は玄関の棚に置いた箱の中に入れる」など、具体的にものの置き場所を決めましょう。
リビング・寝室・キッチン・洗面所・子ども部屋・クローゼットなど、すべての部屋で決めてください。ものの置き場所を決めると、片付けるときに迷いません。
1-2-2.ジャンルで分ける
ものは「ジャンル分け」をして片付けましょう。たとえば、引き出しに文房具・電池・薬・ガムなど異なるジャンルのものを一緒に片付けていませんか? そうすると、いざ使おうとしたとき、どこにあるのかわからず探すのに手間取ってしまいます。同じジャンルのものはまとめて片付けましょう。
たとえば、以下のものは同じジャンルにして片付けてください。
- バッテリー・充電用コード・電池など「充電系」
- シャンプー・ボディーソープ・洗剤の詰め替えなど「買い置き系」
- ハサミ・カッター・ペンチ・ドライバーなど「工具系」
- 耳かき・爪切り・爪磨きなど「お手入れ系」
1-2-3.ひと目で中身がわかるようにする
引き出しの中は、ひと目で中身がわかるように片付けましょう。たとえば、Tシャツはたたんでから、重ねて押し込むと1番下に何があるかわからなくなります。
そこで、たたんでからクルクルと丸めて「立てて」収納すると色や柄がひと目でわかって便利です。タオルや布巾なども同じ要領で片付けましょう。
また、引き出しには中身を書いたラベルやシールなどを貼ると、家族全員が中に何が入っているかわかるのでゴチャゴチャになるのを防げます。
1-2-4.「仮置き場所」を作る
ものを片付ける前の「仮置き場所」を設けると、ものが散乱するのを防ぎます。
- 家に帰ってきたとき、上着やコートなどを一時的にかけるラックを玄関に置く
- 脱いだ部屋着を一時的に入れるカゴを置く
- 机の上で作業していたものをまとめて入れる箱を置く
など、要所要所に仮置き場所を作りましょう。
1-3.片付けに失敗しないために
ルールどおり、ジャンルごとにものを分け、置き場所を決めてわかりやすく片付けたのに「すぐに散らかってしまう」という人もいるでしょう。
片付けに失敗する原因は2つあります。それは「ルールを守っていない」か「ものを増やしている」からです。自分で決めた片付けルールを守る(家族も含めて)のはもちろんですが、必要以上にものを増やさないようにしてください。収納箱や引き出しが限界になったら「不要なものや使っていないもの」は処分しましょう。
2.場所別「片付けのルール」応用方法
前項でご紹介した「片付けのルール」は、家のどの部屋にも通用するので、しっかりと頭に入れましょう!ここでは、このルールをベースに、場所別の具体的な片付け方法をご紹介します。
2-1.リビング
リビングは家族全員が使う場所なので、いろいろなものが散乱しがちです。皆が使うものは種類別に分けて「すぐ取り出せてすぐ片付けやすい場所」に片付けましょう。
- 雑誌・新聞・絵本・漫画など「読み物」は全部テーブルの下の箱に入れる
- 家電の取扱説明書はチェストの引き出しにまとめて入れる
- チェストの引き出しは、「1番上はママ」「2段目はパパ」「3段目は子ども」など「1人1段」使い、作業しかけ・使いかけのものを入れるようにする
- テレビや照明などのリモコンは小さなカゴに入れてテーブルの上に置く
2-2.キッチン
キッチンは調理器具・食器・食材・調味料ほかものが多い場所なので、片付けるのが大変ですよね。「片付けのルール」を生かして、上手に整理整頓しましょう。
2-2-1.調味料やスパイス類
「要冷蔵」と「常温」に分け、ボックスにまとめて入れましょう。調理するとき、ボックスごと移動できるので便利です。スパイスラックに並べるよりもボックスに入れたほうが片付けやすく散らかりません。
2-2-2.常に使う食器
1日に何度も使うコーヒーカップやグラスなどは、家族の分をまとめてカゴに入れましょう。食器棚に片付けるよりも取り出しやすく探しやすいのでおすすめです。
2-2-3.「仮置き場」としてワゴンを置く
水切り中の野菜・下味を付けている最中の肉・冷蔵庫に入らない食材などを一時的に置くワゴンがあると便利です。調理台としても利用できます。食材や布巾などの収納に使える「棚」があるタイプがおすすめでしょう。
2-2-4.「長い持ち手」のある調理器具
フライパンや片手鍋、ソースパンなど「長い持ち手」がある調理器具は、シンク下の収納に重ねてしまっている人も多いでしょう。そして、大きいものは下にしているので取り出すときは大変ですよね。
そこで、それらの調理器具はカフェやオープンキッチンスタイルのレストランで見かけるように、まとめて「つり下げ収納」をしてみましょう。壁面などを利用してください。ひと目で存在がわかるので使うときも便利です。
2-3.寝室
寝室は、脱いだパジャマや部屋着、洗濯物などが散らかりやすい場所です。また、ベッドサイドも読みかけの本や目覚まし時計などでゴチャゴチャしがちでしょう。すっきりと片付けるためにも以下の方法を試してください。
- 床に大きめのカゴを置き、取り込んだ洗濯物や脱いだ部屋着、パジャマなどの仮置き場にする
- 枕元には引き出し付きのサードテーブルや小さめの収納棚などを置き、目が覚めたら小物はすべてそこに片付ける
- ベッドの横にスペースがない場合は、壁にウォールポケットを付け、スマートフォン・文庫本・メガネ・アイマスク・エアコンのリモコンなどを入れる場所にする
- ベッドの下には薄型フタ付き収納ボックスを置き、シーツや枕カバーなどを片付ける(キャスター付きだと掃除がしやすい)
2-4.子ども部屋
小さいお子さんの部屋は「率先して片付けたくなるような部屋」「簡単に片付けられる部屋」にすることが大切です。
- 毎日使う制服や帽子、ランドセル、バッグなどは全部ポールラックにかける
- 部屋に大きめのカゴを置き、遊んでいる途中のおもちゃや読みかけの本などをまとめて入れる「仮置き場」にする
- 引き出し式のチェストやフタのあるボックスは片付けが面倒になる。カラーボックスで「どこに何をしまうか」が一目瞭然でわかるようにすること
2-5.クローゼット・押し入れ
クローゼットは収納グッズなどを使って、限られた空間を上手に使いましょう。
- クローゼットのパイプに、「同じ長さの服」をそろえてかけると下に高・中・低のスペースができる。その高さに合ったボックスを並べて収納スペースにする。
- クローゼットの扉にはフックを付け、ベルト・マフラーやストールなど「長いアイテム」を引っ掛けて収納する
- クローゼットに収納ボックスを置くときには、引き出しに中身を書いたラベルを貼る
- 下着や靴下は小さく丸めて引き出しに並べると中身がひと目でわかり片付けもしやすい
押し入れの場合は、伸縮する突っ張り棒や棚、中身が透けて見える収納ボックス、ウォールポケット、引っ掛け金具などを利用しましょう。
2-6.玄関
玄関にはポールハンガーを置き、コートやジャケット、帽子やバッグなどをかける場所にしましょう。セレクトショップなどで見かけるような、モダンなデザインのものもあります。
また、靴箱に入りきれない靴は、たたきにシューズラックを置いて収納してください。
最近では、折りたたみ式のオシャレな箱もあるので靴を入れてあいたスペースに積み重ねる収納もおすすめです。箱は同じ種類・色でそろえましょう。
3.片付けしづらいものはどうする?
日常的に使うものの中には「片付けがしづらい」ものもあります。それらはどのようにすればいいのでしょうか。1の項目でご紹介した「片付けルール」を上手にアレンジしてください。
3-1.子どものおもちゃ
子どものおもちゃは片付けても片付けてもすぐに散らかってしまうものです。そこで、「きちんと片付けよう」とするのはやめましょう。
「2-4.子ども部屋」でご紹介した、「部屋に大きめのカゴを置きおもちゃを入れる仮置き場にする」を取り入れてください。「入れるだけ」というワンアクションでなので子どもでも楽に片付けができます。カゴを複数置いて「人形やぬいぐるみ」「レゴやゲーム「絵本」など、ジャンル分けするのがおすすめです。
また、成長と共に遊ぶおもちゃも変化します。興味がなくなったおもちゃは徐々に処分してください。
3-2.本
本棚は無秩序に本を並べると探しづらくなります。作者別・出版社別・ジャンル別などに分けて収納しましょう。数冊ごとに薄いブックエンドを差し込んでおくと、抜き出しても本が倒れません。
また、読んでいる途中の本をあちこちに置くのはやめましょう。カゴやボックス、トレーなどをリビングに起き「本の仮置き場」を作ってください。「読んでいる途中の本は必ずそこに入れる」というルールを作れば散乱するのを防げます。
3-3.文房具
文房具は「ジャンル分け」して、引き出しに仕切りを作り収納してください。カッターやハサミなどの「切るもの」、マスキングテープやノリなど「貼るもの」、マジックやペンなど「書くもの」に分けましょう。
100円均一ショップに売っている、いろいろな大きさの仕切りケースを組み合わせて使うのがおすすめです。
3-4.書類など
書類やチラシ、小冊子やメニューなどは積み重ねると何がどこにあるのかわからなくなります。そこで、スタンド式のファイルボックスを活用しましょう。
同じサイズのファイルボックスを並べ、種類ごとに分けて入れると探しやすく片付けもしやすくなります。ボックスの背に中身を書いたシールを貼って家族全員がわかるようにしてください。
3-5.片付けしづらいものを片付けるときの注意点
「片付けしづらいもの」をきれいに片付けるためには注意したいことが2つあります。
- 収納場所に入りきれなくなった場合、収納家具やアイテムを増やさない
- 収納場所に入りきれなくなったら、不要なものや使っていないものを処分する
定期的に断捨離を行い、ものの全体量を増やさないようにしてください。
4.片付けのルール〜よくある質問〜
片付けのルールに関してよくある質問をご紹介しましょう。
Q.昔の写真は思い出があるので捨てられないしアルバムは場所をとるしで困っています。いい片付け方法を教えてください。
A.写真はデジタルデータにすればDVDなどに保存できます。紙焼きの写真をスキャニングしてくれるプロの業者もいるので数が多いときは利用するのもおすすめです。
Q.お風呂場の隣にある洗面所を収納場所として活用したいのですが。いいアイデアを教えてください。
A.バスタオルやタオル、下着の収納スペースにしてみましょう。洗濯機の上の空きスペースに棚を取り付け、カゴやボックスを並べてバスタオルや下着を種類ごとに収納してください。お風呂に入るとき、すぐに取り出せるので便利です。
Q.収納スペースが少ないワンルームなので、収納家具を置くと部屋が狭くなってしまい片付けられません。
A.狭い部屋の場合は、壁面や空間を上手に利用して「つるす収納」をしてみましょう。突っ張り棒とワイヤーネットを組み合わせたパーテーションを玄関に設置すれば、コートやバッグ、帽子などをかけることができます。
また、棚板を付けて本棚などにすることも可能です。玄関側には大きな布をたらせば目隠しにもなります。
Q.部屋が狭いのでコロコロやワイパーなどの掃除道具を収納する場所がありません。
A.掃除道具はまとめてカゴに入れ、上からオシャレな布などをかぶせましょう。部屋の片隅に置いても違和感はありません。取り出しやすく片付けやすいので、こまめにホコリ取りができます。
まとめ
いかがでしたか。家の中をきれいに片付け、その状態をキープするにはルールがあることがおわかりいただけたかと思います。片付けは、無計画にスタートしてもうまくいきません。最初に自分の家や部屋、家族構成やライフスタイルに合った「片付けのルール」を決めて、それに沿って行うと効率よくできます。
ここでご紹介したルールや方法はごく一部なので、ご自宅に合った方法に応用してください。そして、上手に片付けるには「ものを増やさない」ことも大切です。定期的に断捨離をして、余計なものは思いきって処分しましょう。