シニアで断捨離をするメリットは? 具体的な方法とポイントを解説

はてなブックマークに追加
Twitterでシェア
Facebookでシェア

「断捨離」は、必要のないものを捨て、執着することから離れることです。若い人だけでなく、シニア世代でも注目されており、老後生活をより満足させるために取り組む方が増えています。断捨離が気になっているシニア世代の中には、「具体的なやり方が分からない」「何から始めたら良いのか」と、断捨離の方法について悩みを抱えている方がいるでしょう。そこで、本記事では、シニアの断捨離方法とポイント・注意点・不用品の処分方法を紹介します。

  1. シニアの断捨離~知っておきたい基礎知識
  2. シニアの断捨離~具体的な方法は?
  3. シニアの断捨離~不用品の処分は?
  4. シニアの断捨離に関してよくある質問

この記事を読むことで、シニアの断捨離の方法とポイントが分かります。気になっている方は、ぜひ参考にしてください。


1.シニアの断捨離~知っておきたい基礎知識

まずは、断捨離におけるシニアならではの特徴と、メリットをチェックしていきましょう。

1-1.シニアならではの特徴は?

年齢を重ねると、体力がなくなると同時に、ものが増えていきます。家中にたくさんのものがあるほど掃除が大変になり、いざ片付けようとしても体力がついていかなくなるのです。そのため、体力がある内に、「要るもの」と「要らないもの」をきちんと分けて、要らないものを処分しなければなりません。また、戦時中・戦後とものがなかった時代を生きてきた人たちは、ものを処分する・捨てる行為に罪悪感を覚え、「もったいない」と感じてものを溜(た)めこむ傾向があります。普段、使わないものでも残してしまいがちなので、確固たる意志を持った「断捨離」が必要となるのです。

1-2.断捨離のメリットは?

断捨離をすることで、本当に必要なものだけを残してシンプルな生活を送ることができます。特に、シニア世代は、体力と筋力が衰えているため、ものがあふれた生活空間は家の中でもケガをするなど危険が潜んでいるものです。きちんと整理することで、安心・安全な生活が維持できるでしょう。また、身の回りにあるものを整理すれば、後々、自分がいなくなったときに遺品整理等で家族にかかる負担を減らすことができます。家族のことを考えると、断捨離は大切な作業といえるでしょう。

1-3.いつから始めるべきか?

断捨離は、思い立ったときに始めるべきです。前述したとおり、年を取るほど体力・筋力が衰えるため、早めに始めたほうが楽に片付けることができます。また、子どもの独立・引っ越し・大掃除など、何かしらのきっかけで始めるのも良いでしょう。

1-4.断捨離の考え方を頭に入れる

シニア世代は、「もったいない」と思って使わないものまで大切に保管する傾向があります。だからこそ、断捨離の考え方をしっかりと頭の中に入れてから、作業を始めることが大切なのです。考えがブレてしまうと、はかどらなくなることがあるので注意してくださいね。押さえておきたい断捨離のポイントを、以下にまとめました。ぜひチェックしてください。

  • 使わないもの、迷ったものは捨てる
  • 失くしても買い直さないものは捨てる
  • 「いつか使う」の「いつか」は絶対ない
  • 「使えるか」ではなく「使っているか」で判断する
  • 思い出の品を捨てても思い出は消えない
  • 普段使っていないのに残してあるものは、本当に必要なものか考える
  • 心のすき間をゴミで埋めない

2.シニアの断捨離~具体的な方法は?

シニアの断捨離の具体的な方法と、ポイントについて解説します。

2-1.断捨離すべきものは?

基本的に、断捨離すべきものは「必要ないもの」です。たとえば、何年も袖をとおしていない洋服・大量の雑誌や本・使用していない家電や家具・趣味のものなどがあります。特に、シニア世代は、写真・手紙など思い出のものや、人からもらった土産などを捨てることができません。しかし、これらの中には、自分の生活に必要のないものもあるでしょう。無理をして捨てる必要はありませんが、断捨離は「ものへの執着をなくし、捨てること」が大切なポイントです。

2-2.実際の方法・計画の立て方は?

断捨離を始める前に、ある程度のスケジュールを立ててください。たとえば、何日までにリビングの断捨離をする、この日までにはすべての断捨離を終わらせるなどです。大まかでも良いので無理のない計画を立てておくと、スムーズな作業ができます。計画を立てた後は、以下の手順で断捨離を進めていきましょう。

  1. 衣類や本などカテゴリー別に分類する
  2. 「残しておくもの」と「捨てるもの」に仕分ける
  3. 捨てるものをリサイクルしたり、人に譲ったりするなど手放す

大まかな流れは以上のとおりです。また、2の仕分けの際に迷ったものがあれば、「一時保管ボックス」を用意しいったんそこに入れておきます。仕分けが一通り終わった後に、改めて考え、本当に必要なければ「捨てるもの」に分類してください。時間を置いてゆっくり考えることで、気持ちの整理ができるでしょう。

2-3.思い出の品はデジタル化する

シニアの断捨離でよくある悩みが、「思い出の品が捨てられないこと」です。「家族には見られたくないけど、捨てる勇気もなくて保管している」という方が多いのではないでしょうか。特に、家族の写真は捨てられないはずです。そんなときは、デジタル保存にして、紙の写真を手放してください。デジタル化することでものを減らし、整理しやすくなるのでおすすめです。

2-4.無理をしないことが大事!

ものへの執着をなくしものを捨てることが断捨離の目的ですが、無理やり捨てようとするのはNGです。それでは、逆にストレスを感じてしまい、片付けが苦痛になってしまいます。捨てたくないもの、とっておきたいものがあれば、「なぜ残しておきたいのか」という理由をハッキリさせておきましょう。理由について考えてみると、自分がそこまでなぜ執着していたのか疑問に感じることがあります。自分自身が納得してから、ものを処分することが大切なのです。

3.シニアの断捨離~不用品の処分は?

断捨離を始めると、不用品がたくさん出てくると思います。そこで、ここでは不用品の処分方法と、それぞれのメリット・デメリット・注意点を解説しましょう。

3-1.自治体で処分する

1番に思い浮かぶ処分方法といえば、自治体のゴミとして処分することです。素材・種類・大きさなどによって、燃えるゴミ・燃えないゴミ・粗大ゴミ・資源ゴミに分類されます。各自治体でゴミの分類と処分方法が異なるため、事前にホームページ等でチェックしてください。燃えるゴミ・燃えないゴミの場合は、指定された袋に入れてゴミ捨て場へ指定日に出すのが一般的です。一方、粗大ゴミの場合は、地元の商店・スーパーなどで粗大ゴミ処理券を購入し、指定回収場所まで運ぶ方法となります。
自治体で処分すると無料~500円程度で済みますが、回収日・回収場所が決まっているので、すぐに処分できません。また、不用品がたくさんある場合、回収指定場所まで持ち運ぶのが難しくなるでしょう。シニアの場合は筋力が低下しているため、安全・安心な方法を優先してください。

3-2.家族や知人などに譲る

家族や知人などに欲しがっている人がいれば、譲るのも方法の1つです。たとえば、要らない着物・毛皮のコートなどは、家族が欲しがる可能性があります。衣類をリメイクして別のアイテムに変えることもできるため、DIYが好きな人にも声をかけると良いでしょう。譲り先が見つかれば、処分費用をかけずに手放すことができ、再利用してもらえるので気持ちも楽になります。

3-3.リサイクルショップなどに売る

「処分費用をかけたくない」「もったいなくて捨てられない」という方は、リサイクルショップを活用してください。ほとんどのリサイクルショップでは、衣類・本・おもちゃ・家具・家電など幅広い種類の買取を行っています。目立つキズや汚れがついていなければ、買い取ってくれるでしょう。ただし、中には買値がつかないものもあります。買取不可になると、再び持ち帰らなければならないのがデメリットです。

3-4.遺品整理業者へ依頼する

生前整理・遺品整理サービス等を行っている業者へ依頼するのも方法の1つです。大量の不用品がある方や自分で断捨離ができない方は、遺品整理業者への依頼をおすすめします。遺品整理業者に依頼すれば、自分の代わりに整理をしてくれるので時間と手間がかかりません。家の中のものを自分で手放せない方でも、業者スタッフの手を借りながら断捨離ができるでしょう。ただし、遺品整理業者へ依頼する場合はお金がかかります。詳しい料金体系を知るには、見積もりをとるなど事前の確認が必要です。

3-5.業者選びのポイント

遺品整理業者の中には、不当な追加料金を請求するなど不正を働く悪質業者が存在しています。悪質な業者に引っかからないためにも、業者選びの際は以下のポイントをチェックしてください。

  • スタッフの対応が丁寧でスピーディーか
  • 生前整理・遺品整理の実績があるか
  • 不用品回収・買取を行っているか
  • 見積書が細部まで記載されているか
  • 無料見積もり・無料相談を行っているか
  • 古物商・産業廃棄物収集運搬の許可を取得しているか
  • 口コミ・評判が良いか

3-6.問い合わせ・相談先は?

不用品回収買取・遺品整理サービスを行っている「ゼロプラス」では、無料見積もり・無料相談を受けつけています。電話またはホームページのフォームから、どんなことでもお気軽にお問い合わせください。

4.シニアの断捨離に関してよくある質問

シニアの断捨離に関してよくある質問を5つピックアップしてみました。

Q.断捨離でコスト削減になるのは本当か?
A.断捨離をすることでものが減り、維持管理が楽になります。たとえば、保有しているだけでコストがかかる「車」が代表的です。車を持ち続けるには、ガソリン代をはじめ、各種税金・駐車場代がかかります。思いきって免許を返上し、車を手放すことで大きな節約につながるのです。ほかにも、定期購入等の年会費・会費、スポーツジム、保険料なども見直すべき対象となります。

Q.写真をデジタル化する方法は?
A.写真をデータ化する方法は簡単です。自分でできる方法としては、デジタルカメラや携帯電話・スマートフォンなどで写真を撮影します。その写真をパソコンなどで整理すればOKです。自分でするのが不安な方や、画質を優先したい方は、写真屋に持ち込んでください。1枚約50円で、写真データをDVDに保存してくれます。

Q.高価買取が期待できるアイテムは?
A.アクセサリー類・着物・毛皮のコート・ブランドもののバッグなどが高価買取の対象となります。買取専門店やリサイクルショップによって買取額が異なりますし、商品の状態によっても変わるので注意してくださいね。買取額がいくらになるのか、複数の業者を比較すると良いでしょう。複数の業者を比較することで、最も高額な査定が出た業者を選ぶことができます。

Q.近場にリサイクルショップがない場合は?
A.出張買取・回収がおすすめです。シニア世代は体力・筋力ともに衰えているので、無理に自分で運搬すると危険なことがあります。そのときは無理をせずに、業者スタッフが自宅にやってきて査定をしてくれる出張買取を利用しましょう。出張買取は、その場で査定された金額に納得できなければキャンセルできます。しかし、キャンセル料や出張料がかかるところもあるので、事前の確認が必要です。

Q.断捨離後の部屋をキープするコツは?
A.新しいものを購入したら1つ捨ててください。できれば、本当に必要なもの以外、購入するのは避けておきたいところです。買うときには、本当に今必要かどうか2日間程度じっくり考えてからにしましょう。また、スッキリした部屋を維持し続けるために、日ごろから整理整頓と掃除を心がけることが大切です。

まとめ

いかがでしたか? シニアの断捨離は、老後生活を安心・安全に暮らすために必要な作業となります。この世からいなくなったとき、家族に負担がかからないためにも、生きているときに身の回りの整理をしておきましょう。ものへの執着をなくし、ものを捨てることが「断捨離」の大きな目的となります。今自分にとって必要ないものは処分し、本当に必要なものだけに包まれた生活を目指してください。そうすることで、スッキリとした部屋が維持でき、気持ちも楽になりますよ。