生前整理で大切なことは? 始める際のステップや業者に依頼する方法も
「生前整理を始めたいけれど何をすればいいのか」「生前整理で大切なことは何なのか」など、生前整理で頭を抱えている方は多いでしょう。
そもそも生前整理とは何が目的なのか、実践することでどのようなメリットがあるのか、事前にチェックすべき内容を把握しておく必要があります。また、大切なことや注意点もしっかりと理解しておけば、スムーズに生前整理ができるでしょう。
そこで、本記事では、生前整理で大切なことやステップなどを解説します。
この記事を読むことで、生前整理を業者に依頼する方法も分かります。気になっている方はぜひ参考にしてください。
1.生前整理とは?
まずは、生前整理の目的やメリットなど、基本情報をチェックしましょう。
1-1.生きているうちに身の回りのものを整理すること
生前整理は自分が生きているうちに、所有物や財産など身の回りにあるものを整理することです。自分がいなくなってしまうと、身の回りのものを片付ける人は遺族しかいません。生きているうちに自分のものを自分で整理しておけば、相続や遺産などにも自分の意思を反映させることができます。万が一のときのためにも、生前整理で身の回りにあるものを整理しておくと安心です。
1-2.生前整理を行う3つのメリット
では、具体的に生前整理を行うとどのようなメリットが生まれるのでしょうか。主なメリットとしては、次の3つがあります。
1-2-1.家族に負担がかからない
生前整理の大きなメリットに、家族に負担がかからない点があります。生前整理をしておけば、自分が病気や事故でいなくなったとしても家族に迷惑はかかりません。身の回りの整理を済ませておくと、遺族も安心して遺品整理ができます。
1-2-2.相続トラブルが防げる
よくある相続トラブルが防げるのも、生前整理の大きなメリットです。生前整理では日用品や愛用品を片付けるだけでなく、自分の財産状況もしっかりと把握し、どのように遺産を分けるか整理します。事前に作成する遺言書に、財産分配や相続人を明確にしておけば相続トラブルになる心配はありません。
1-2-3.生活が快適になる
生前整理をすることで、今後の生活が快適になります。自分にとって不要なものを処分することができるため、本当に必要なものだけに囲まれて生活できるようになるからです。自分にとって不要なものと必要なものをしっかりと明確にすることで、より豊かな生活が送れるでしょう。
1-3.生前整理を始めるタイミング
では、どのようなタイミングで生前整理を始めればいいのでしょうか。基本的に、生前整理を始める時期は決まっていないので、自分のタイミングで始めてください。ただ、年齢を重ねるほど体力と気力がなくなるため、60代前半から始めるのが理想です。特に、持ち物が多い方は時間がかかるので早めに生前整理を始めたほうがいいでしょう。
2.生前整理の大切なこと
ここでは、生前整理において大切なことを解説します。
2-1.貴重品や価値があるものは1箇所にまとめる
生前整理でやることリストの中には、財産目録の作成があります。自分がどのくらいの財産を持っているのか、明確にする必要があるので貴重品や価値があるものは1箇所にまとめることが大切です。財産目録をしっかりと作成しておけば、相続手続きもスムーズに進めることができるでしょう。相続面に関して伝えておきたいことをまとめるためにも、不動産・債権など財産に関わる書類は1箇所に集めてください。
2-2.一気に整理しようとしない
生前整理でよくありがちなのが、一気に整理しようとすることです。早く生前整理を終わらせたい気持ちは分かりますが、一気に整理しようとすると大切なものを処分してしまったり、重要書類を失くしてしまったりする恐れがあります。また、あれもこれもと手をつけてしまえば、生前整理自体が負担に感じてしまうことになるでしょう。焦らずにゆっくりと時間をかけながら生前整理を進めることが大切です。
2-3.体力・気力・判断力があるうちに
前述したように、生前整理は自分のタイミングで始めても問題ありませんが、体力・気力・判断力があるうちに始めることが大切です。生前整理は終活の1つとして紹介されていることが多いため、「生きているうちに生前整理をするのはちょっと……」という気持ちになっている方もいるでしょう。しかし、体力・気力・判断力が衰えてからだと、ますます片付けが困難になってしまいます。自分のペースで大丈夫ですので、体力・気力・判断力があるうちに生前整理を少しずつ進めてみてください。
2-4.残すもの・捨てるものの判断基準を家族で共有する
親と一緒に生前整理を始めたり、片付けをしたりする際は、残すもの・捨てるものの判断基準を共有することが大切です。親が片付けないからといって勝手に処分してはいけません。自分の所有物なら問題ありませんが、子どもから見ると不要だと思うものでも、親にとっては大切なものになるケースがあるからです。自分の判断基準で処分するのではなく、判断基準を決めて家族で共有することが大切なポイントとなります。
3.生前整理を始める際のステップは?
ここでは、生前整理を始める際のステップを解説します。
3-1.身近なものから整理する
リビング、自分の部屋など片付ける範囲を決め、そこにある身近なものから整理していきましょう。身の回りにあるものの整理に時間と手間がかかるため、少しずつ片付けを進めることが大切です。そして、身の回りにあるものから「必要なもの」「不要なもの」に仕分けます。基本的に、1年以上使用していないものは今後も使わないので処分してください。生前整理は断捨離をする絶好の機会になるため、不要なものをどんどん手放していきましょう。
3-2.財産目録を作成する
「必要なもの」「不要なもの」に仕分ける際、財産目録に記載するものは別にして保管するのがおすすめです。たとえば、不動産・証券・貴金属・骨とう品・預貯金・現金などの財産に関わる書類や現物などは、1箇所にまとめておくと財産目録が作成しやすくなります。なお、財産目録の書き方に決まりはないので、自分が分かる内容で財産を書き出してください。借金などマイナスの財産もしっかりと記載することが大切です。
3-3.遺言書・エンディングノートを作成する
財産目録を作成した後は、遺言書またはエンディングノートも作りましょう。特に、「この財産はこの人に相続してもらいたい」という強い意思がある場合は、法的効力のある遺言書の作成がおすすめです。エンディングノートに法的効力はありませんが、葬式やお墓のことなど自分の願望を伝えることができます。
3-4.不用品を処分する
仕分け作業で「不要なもの」に分類したものは、できるだけ早めに処分してください。不用品をそのまま放置していると、せっかく片付けを終えてキレイになった状態が再びゴチャゴチャになってしまいます。不用品の量が少ない場合は、自治体の処分ルールに従って家庭ゴミとして処分できますが、大量にある場合は不用品回収業者に依頼するのがおすすめです。不用品回収業者なら、大量の不用品でもまとめて一気に処分できます。
4.生前整理を業者に依頼する方法も
ここでは、生前整理を業者に依頼する方法とポイントを解説します。
4-1.プロに任せるのも選択肢の1つ
どうしても自分だけで生前整理を進めることができない、ものが多すぎて片付けられない場合は、プロの業者に依頼するのも選択肢の1つです。生前整理サービスや不用品回収などを行っている業者に依頼することで、片付けがスピーディーに終わります。ただし、不用品が多くなるほど費用はかかるので、見積書の内容は事前にしっかりと確認しておきましょう。
4-2.業者選びのポイント
プロの業者に依頼したいけれど、どこに依頼すればいいのか分からずに悩んでいる方は多いでしょう。不用品回収の需要が高まってきている昨今、悪徳業者とのトラブルも続出しているので業者選びには注意が必要です。どの業者に依頼すべきか悩んでいる方は、ぜひ以下のポイントに注目してください。
- 不用品回収・買取などサービスが充実しているか
- スタッフの対応が丁寧でスピーディーか
- 無料見積もりや無料相談を受け付けているか
- 見積書の内容が明確になっているか
- 口コミや評判がいいか
上記のポイントを踏まえた上で、複数の業者を比較することが大切です。複数の業者を比較することで、悪徳業者と優良業者が見極めやすくなります。
4-3.生前整理の費用目安は約3.5万円~
部屋の広さや不用品の量などで異なりますが、生前整理の費用目安は主に以下のとおりです。
- 1K・1R:約3.5万円~
- 1DK:約5.5万円~
- 1LDK:約7.5万円~
- 2DK:約10万円~
- 2LDK:約13万円~
- 3LDK:約18万円~
- 4LDK以上:約22万円~
具体的な費用に関しては、複数の業者に無料見積もりを依頼するといいでしょう。
4-4.身の回りの整理ならゼロプラスへ
生前整理や不用品の処分でお悩みの方は、ぜひゼロプラスへご依頼ください。ゼロプラスは回収実績が5,000件以上あり買取サービスにも対応しています。不用品の中には高価買取が期待できるものもあるため、買取対象品が多くなるほど処分費用の節約につながるでしょう。また、365日年中無休、即日見積もりも可能です。不用品回収・買取のほか、ハウスクリーニング・特殊清掃、遺品整理・遺品供養などのサービスも行っているので、ぜひチェックしてください。
5.生前整理に関してよくある質問
生前整理に関する質問を5つピックアップしてみました。
Q.生前整理をしたほうがいい人の特徴は?
A.所有物が多い人ほど、早めに生前整理を始めたほうがいいでしょう。また、家の中に大きな不用品が多い、断捨離したい、今後の人生プランを立てたい、家族と遺産や延命治療について話をしたことがない方も生前整理がおすすめです。今は健康体でもいつどこでどのようになるのか分かりません。だからこそ、万一の場合に備えて、生前整理で身の回りにあるものを整理する必要があります。
Q.人間関係も整理すべきか?
A.人間関係の断捨離も生前整理における大切なことです。これから先も長く付き合っていきたい人、縁が切れても仕方がないと思える人など、自分で人間関係を整理していきましょう。本当に気が合う人だけとの交流だけに意識を向けることができれば、精神面におけるストレスも大きく軽減できます。
Q.生前整理で気をつけておきたいことは?
A.相続や遺品整理でよく問題になっている「デジタル機器」も忘れずに整理することです。スマホやパソコンなどのデジタル機器を多くの方が使用していますが、インターネット上には個人情報といった大切なデータが含まれているので、生前整理ではデジタル機器も整理する必要があります。特に、SNSを使用している方は、エンディングノート等にIDとパスワードを記載しておき、自分がいなくなったときの対処法も記しておきましょう。
Q.生前整理費用の内訳は?
A.主に、仕分け・不用品の処分・車両のレンタル・人件費などが含まれています。見積書の内容がしっかりと明確に記載されている業者なら安心して依頼できますが、料金設定や内訳が不明確になっている業者には注意が必要です。なぜこの金額になるのか、きちんと説明を受けてから依頼しましょう。
Q.どのようなものが買取対象になるのか?
A.正常に使用できるものはもちろん、大型家電や大型家具、ブランドもの・アクセサリーなどの貴金属が買取対象になります。特に、未使用・新品は高価買取が期待できるでしょう。生前整理で不要なものを処分する場合は、まず買取に出すことをおすすめします。買い取ってもらえるものが多くなればなるほど、処分費用を抑えることができるはずです。
まとめ
生前整理は、元気なうちに身の回りにあるものを整理することです。財産に関与する書類や貴重品などは、1箇所にまとめておくことをおすすめします。また、家族で生前整理をする際は、捨てるものと残すものの判断基準を決めて共有することが大切です。不用品が大量にあったり、体力と気力に不安があったりする方は、専門業者に依頼したほうがいいでしょう。なお、不用品回収と買取をメインに行っているゼロプラスでは、さまざまなサービスを展開しています。無料見積もりや無料相談も受け付けていますので、ぜひ一度お問い合わせください。