部屋の臭いは何が原因? 臭いを防ぐ方法や取り除くポイントを解説
「部屋の臭いがひどくてどうすればいいのか……」「掃除をしてもまったく臭いがなくならない」など、部屋の臭いで頭を抱えている方は多いでしょう。掃除をしても臭いがなくならない場合、ほかに原因がある可能性があります。しっかりと原因を見つけることができれば、臭いが発生できないように防止策も建てられるはずです。
そこで、本記事では、部屋が臭う原因や臭いを防ぐ方法などを解説します。
この記事を読むことで、部屋の臭いを取り除くポイントも分かります。悩んでいる方はぜひチェックしてください。
1.部屋の臭いは何が原因か?
まずは、部屋の臭いは一体どこが発生源になっているのか、その原因をチェックしておきましょう。
1-1.主な臭いは生活臭が原因
部屋が臭う主な原因は、生活臭にあります。部屋の中で生活している限り、生活臭がなくなることはありません。最小限に抑えることはできますが、臭いを完全に消し去るのは難しいでしょう。生活臭は、汗や皮脂といった体臭・ペットの臭い・タバコのヤニなどが、いつの間にかカーペットや布製の家具などに染み付き、そこから悪臭が発生します。室内にあるホコリや汚れなども臭いを吸着するので、部屋全体から臭いが発生することになるのです。普段からそこで生活している人はなかなか気づきにくく、家に人を招いたことがきっかけで生活臭が発覚することもあります。
1-2.玄関から漂う靴の臭い
玄関からの悪臭が原因で、部屋全体が臭ってしまうというケースもあります。玄関は外からの汚れが入り込みやすい場所ですので、汚れやすくさまざまな臭いがつきやすいのです。また、靴に染み付いた汗の臭いが部屋中に悪臭をせる大きな原因といえるでしょう。実際に、何ともいえない嫌な臭いが玄関中に漂っているはずです。靴は毎日履くものですので、常に汗が染み付いており、汗が生乾きのまま使ってしまうとさらに悪臭を発生させる原因となります。たくさんの靴を収納している下駄(げた)箱は、さらなる悪臭が漂っているでしょう。
1-3.食べ物や生ゴミの臭い
キッチンやテーブルに残っている食べ物・シンクやゴミ箱の中にある生ゴミも部屋が臭う原因です。調理をした後、すぐに食べ物のカスや生ゴミを片付けているでしょうか? そのままにしてしまうとそこから雑菌が繁殖してしまい、雑菌から悪臭が発生してしまいます。特に、キッチンのスペースが狭い空間では、すぐに生ゴミの独特な臭いが部屋中に漂ってしまうでしょう。また、焼き肉やたこ焼きといったダイニングで調理しながら食べるメニューにも注意が必要です。部屋中に充満した湯気や飛び散った油などが床に付着し、換気をしても臭いが取れなくなってしまいます。
1-4.排水溝から悪臭が漂うことも
部屋の臭いは、水まわりの排水溝から発生する悪臭が原因の可能性もあります。部屋中をきれいに掃除したのに臭いがなくならない・お風呂のドアを開けると悪臭が漂うという場合は、排水溝からの臭いを疑ったほうがいいでしょう。排水溝は定期的に掃除しなければドロドロとした汚れがこびりつきやすくなり、そこから雑菌が繁殖しては悪臭の発生へとつながります。
1-5.エアコンも部屋の臭いのもとに!?
部屋の臭いはエアコンが原因というケースもあります。エアコンからの悪臭は、エアコン内部で発生したカビが大きな原因といえるでしょう。結露によって高温多湿となったエアコン内部は、カビの温床となりやすい場所です。カビが発生したまま吸い込まれたホコリや汚れがさらにカビを繁殖させ、どんどん悪臭が部屋中に漂うことになります。また、エアコンは室内の空気を取り込んでいるので、空気と一緒に油やタバコなど生活で出た臭いも吸収するのです。それが内部のファンに付着し、臭いのもとになってしまいます。
2.部屋の臭いを防ぐ方法は?
ここでは、部屋の臭いを防ぐ方法とポイントを解説します。
2-1.ゴミをこまめに捨てる
部屋の臭いを防ぐためには、ゴミをこまめに捨てることが1番の方法です。前述したように、悪臭が発生する原因には生活臭や生ゴミなどがあります。生活臭は掃除を定期的に行うことで最小限に抑えられますし、生ゴミはすぐに処分すれば臭いが部屋中に漂う心配もありません。特に、夏場はすぐに臭いが発生しやすくなるので、腐敗しやすい生ゴミは当日中に処分するか、臭いが空気中に漂わないゴミ箱で密封するか工夫を施したほうがいいでしょう。どちらにせよ、ゴミはため込まないように心がけてください。
2-2.カーテンや寝具など布類は洗濯する
定期的に掃除を心がけるほか、カーテンや寝具などの布類は洗濯することも大切です。カーテンには食べ物の臭いが染み付いていたり、布団には寝ている間にかいた汗や皮脂などで汚れが蓄積されていたりしているでしょう。布製品は臭いを吸着する性質を持っているため、こまめに洗濯してきれいにしなければなりません。自宅で洗濯できればいいですが、できないものはコインランドリーやクリーニングを利用するといいでしょう。特に、寝具類は頻繁に洗濯し、夏にはできるだけ毎日洗濯して完全に乾かしてからもとの場所に戻してください。
2-3.空気清浄機を設置する
部屋の臭いを防ぐために、空気清浄機を設置するのも方法の1つです。部屋中に漂っている悪臭や駒赤いカビの胞子などは簡単に取り除くことはできません。目に見えない菌を取り除くためには、空気清浄機の力を借りるのが1番といえるでしょう。エアコンで部屋中の空気を吸収する方法もありますが、エアコンのフィルターに菌が付着すればカビが繁殖する原因となってしまいます。けれども、高性能の空気清浄機を設置すれば、空気中の菌やホコリはもちろんのこと、花粉・PM2.5などの細かい粒子もしっかりとキャッチしてくれるでしょう。臭いのもとをしっかりと吸収し、未然に防いでくれるというわけです。
2-4.こまめに換気することも大事!
部屋の臭いを未然に防ぐためには、こまめには換気することも大事なポイントとなります。消臭の基本は歓喜といわれているように、とても大事なことです。換気をすることで新鮮な空気を取り入れることができ、湿気対策にもつながるでしょう。特に、湿気はたまるほどにカビを繁殖させる原因になってしまうので注意しておかなければなりません。つまり、カビ対策・湿気対策は部屋の悪臭を防ぐポイントともいえます。
3.部屋の臭いを取り除くには?
ここでは、部屋の臭いを取り除く方法とポイントについて解説します。
3-1.消臭スプレーを活用する
部屋の臭いをすぐに取り除きたい方は、消臭スプレーの活用がおすすめです。消臭スプレーを使うことで、臭い成分を分解し無臭化してくれます。フローラルや柑橘(かんきつ)系など良いにおいがついているタイプもあるので、ぜひ自分好みの消臭スプレーを使ってみてはいかがでしょうか。ただし、消臭スプレーはあくまで一時的な対処法です。臭いの原因を取り除くわけではありませんので、消臭スプレーだけでは根本的な解決にならないことを覚えておきましょう。すぐに臭いを取り除きたいときに活躍するアイテムです。
3-2.濡(ぬ)れタオルを振り回す
応急処置として、濡れタオルを振り回す方法もあります。水で濡らしたタオルを水滴が落ちない程度に軽くしぼり、臭いが漂う部屋の中央に立って1~5分ほど振り回してみてください。すると、水分が臭いのもとを吸い取り、自然と悪臭が気にならなくなります。さらに、濡れタオルに少量のアロマオイルや酢を含ませておくと、より効果が発揮できるでしょう。すぐに臭いを消したいけれど市販の消臭グッズがないときにおすすめしたい方法です。
3-3.重曹や炭を置く
粉タイプの重曹や炭を設置するのも、臭いを消す方法の1つです。重曹や炭には悪臭を吸収する効果があり、気になる部屋の中央やすみなどに設置することで、自然と臭いを吸収してくれるでしょう。炭の場合は、約1か月ごとに直射日光を避けて天日干しをすれば、半年程度は効果を維持することができます。また、炭は湿気を吸着してくれる効果もあるので、梅雨時期にはおすすめです。一方、重曹は靴箱の中などに設置しておくといいでしょう。靴の嫌な臭いを吸収するのに役立ちます。
3-4.排水溝を掃除する
部屋を掃除しても、なかなか嫌な臭いが取り除けない場合は排水溝を掃除してみてください。排水溝を掃除する方法としては、便利なグッズを活用するのがおすすめです。排水溝の汚れを簡単に除去できる掃除グッズがたくさん販売されています。また、重曹とクエン酸を使った掃除方法もおすすめです。大まかな掃除の手順は下記を参考にしてください。
- 排水溝の部品を取り外し、排水管が見えるようにしておく
- 排水管の中と取り外した部品にまんべんなく重曹をかける
- 15分ほど放置して、重曹が汚れに染み込むのを待つ
- クエン酸を溶かしたお湯を排水管の中と部品にふりかける
- 泡が発生するのを確認してから少し放置し、最後に洗い流して完了
4.部屋の臭いに関してよくある質問
部屋の臭いに関する質問を5つピックアップしてみました。
Q.臭いを放置するとどうなるのか?
A.どんどん雑菌が繁殖しては悪環境になってしまいます。その結果、悪臭とホコリといった汚れの中で生活することになり、健康被害も起きやすくなるでしょう。悪環境の中で過ごしていると、自然と体調が悪くなったり、気分が落ち込んだりしやすくなるものです。また、悪臭に引き寄せられて害虫が大量発生する恐れもあります。近隣住民とのトラブルに発展する恐れもあるので注意しなければなりません。
Q.靴箱の臭いを消す方法は?
A.靴にこびりついている汚れを拭き取ることです。履いたばかりの靴は汚れていると思うので、早めに掃除するといいでしょう。また、履いたばかりの靴をすぐに靴箱の中に入れてはいけません。そのまま靴箱に入れてしまうと、汗の臭いや湿気が靴箱の中に漂ってしまい、余計に臭いをひどくさせてしまいます。一晩玄関に置いたままにしておき、乾燥させてから収納しましょう。
Q.玄関の臭いを抑えるコツは?
A.無香料の消臭剤を設置したり、重曹スプレーを気になる場所にかけたりするなどの方法があります。重曹は消臭効果があるため、玄関や汗の臭いが気になる箇所に吹きかけておくといいでしょう。重曹スプレーの作り方は、重曹10gにつき水200mlを溶かすだけでOKです。酸性の汚れや臭いはアルカリ性の重曹スプレーが効果的でしょう。
Q.カーペットやラグの臭いはどうすべきか?
A.洗えるものであれば、一度洗ったほうがいいでしょう。カーペットやラグは食べこぼし・汗や皮脂・髪の毛・ペットの毛などの汚れがついています。一度、きれいに洗うことで臭いが取れる可能性があるでしょう。時間がなかったり、洗えなかったりする際は、全体に重曹をふりかけてみてください。そのまま数時間から一晩置き、掃除機で吸い取れば臭いを取り除くことができます。
Q.自分で掃除しても臭いが消えないときの対処法は?
A.自分で掃除をしても臭いがなかなか取れないときは、専門業者に依頼するのも選択肢の1つです。ハウスクリーニングを行っている専門業者は、臭いの原因にアプローチした洗剤や機器などを使って臭いを取り除きます。そのため、素人ではなかなか除去できない頑固な臭いや汚れもきれいにできるというわけです。ただし、費用はかかりますので、事前に見積書をチェックしておいたほうがいいでしょう。どのようなサービスにいくらかかるのか確認した上で依頼してください。なお、遺品整理や生前整理を行っているゼロプラスでは、ハウスクリーニングサービスも行っています。お悩みの方はぜひ一度ご相談ください。
まとめ
部屋が臭う原因は、生活臭・食べ物・玄関の靴・エアコン・排水溝などの可能性が高いでしょう。特に、エアコンや排水溝はカビといった細菌が繁殖しやすく、細菌から悪臭が漂ってきます。いくら部屋を掃除しても悪臭が消えないのは、排水溝から漂ってくることが多いのです。原因を取り除くことができれば臭いは抑えられますが、頑固な汚れは素人で対処できないケースもあります。自分で掃除できなかったり、悪臭が除去できなかったりする場合は、専門業者に依頼するのも選択肢の1つです。そして、原因を除去した後は悪臭が再び発生しないように、対策もきちんと施しておきましょう。